Foodesign Guzzini Made in Japan
川上元美氏の「Food Mandara」。 薬師寺を連想してしまいました。 |
ジャパンを強く印象付けるデザインも多かったです。
左上はいわずと知れた巨匠、柳 宗理氏。 右上は、ヤマハのインハウスデザイナー大野正晴氏の「Stone」。 お寺の飛び石のようなフォルムと質感ですが、真ん中がほんのりと凹んでいて、小さなお皿の役割を果たします。 ちょこんちょこんとお惣菜を載せる、日本らしいスタイルです。
左下はコクヨのデザイナー、滝澤剛氏。茶の湯の道具を紙で表現しています。 使わないときは折り紙のようにコンパクトに畳んで持ち運びが可能。 ポケットにぽんと挟める気軽さ。野点にいいのでは。 茶室を持ち運び式にした利休にも喜ばれたかもしれません。 茶筅がどのくらい使えるのかやや心配ですが、 ちょっと試してみたい気がします。
右下は、小野洋氏の作品。「Zen box」と命名されたお弁当箱(?!)。 日本の石庭をイメージして作られたものだとか。心静かに お弁当を味わえそうです。
若手デザイナーの提案エリア「neON」から
ムラのある焼け具合がなかなかいい感じ。
このお皿やカトラリー、全部パンでできているんです! 「ライスデザイン」による、「食べられる食器」。 「使い捨て」ならぬ「使い食べ」です。 乾パンなので、やや固めと思われますが、ぽりぽり食べられちゃう。なんだかマンガの世界みたいで、ちょっと 笑っちゃいます。ぽってりとした質感も温かみがあって、見ていてほのぼのします。 ちゃんと薄塩味に味付けされているんだとか(デザイナーさん曰く、美味しいそうです)。 チーズを載せてワインと一緒に、 お皿まで召し上がれ~。
”おもいやりデザイン”がライスデザインのコンセプト。
その他の作品もヒネリが利いてて面白かったです。 左上は「サイホンシキロウソク」。ぽたぽた垂れるろうそくのロウを下のガラスコップに 集めてリサイクル。うーん、ちまちまとささやかな努力ですが、 チリも積もれば山になるんですよね、きっと。 でも無駄を省いたシンプルなデザインが、 オブジェとして美しいのではないでしょうか。
右上は「すくいやすい食器」。 縁がくるりんと丸まっているので、小さな米粒でも苦労なくすくえます。 最後の最後まできれいに食べたい人におすすめ。 最後の一口がすくえなくってイライラすること、よくありますよね。執念深く お皿と格闘するのはみっともないですが、これは優秀です。
左下は残量が分かる詰め替え用ティッシュケース「necessary 」。その一枚で動物達に必要な樹木が失われるかも・・・、 という少しブラックなユーモアを訴えたティッシュケースです。 かわいいケースを眺めながら、ティッシュを節約しましょう。
右下は「100g」。一人分の分量を簡単に教えてくれるパスタケースです。 底面の一部が底上げされていて、100g分がぴょこんと飛び出す仕組み。ありそうでなかったデザインですね。
みんなちょっと面白い捻りがあり、環境問題なども意識しているのですが、デザインはさりげないほど 無駄なくシンプルなのが好感持てました。
国際見本市 インテリアライスフタイル
http://www.interior-lifestyle.com/
★続きはこちらをご覧下さい。後編では今回個人的に引っかかった、気になる商品をランダムにご紹介↓
インテリアライフスタイル2008 後編
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