都市計画が作ったキレイな街並みのお屋敷街
渋谷区松濤。大使館や一軒家のレストラン、車数台分のガレージのあるお屋敷などが並ぶ |
渋谷区の松涛町、大山町、地名として残っていないものの日暮里の渡辺町(現在の荒川区西日暮里4丁目)、駒込の大和郷(六義園の裏手)などがこの例です。これらの街も公共交通機関を中心にしていないタイプの立地です。
全国的に有名な田園調布の並木。駅から放射線状に並木道が続く |
これらの街は田園調布を想像していただければ分かる通り、道路を中心に全体計画がきちんとなされていることが特徴。整然とした区画、並木など、暮らしやすさへの配慮が随所にあります。また、電車が利用しやすい立地でもあり、住むとすると、◎◎山よりは利便性が高い場所といえます。
区画整理が早く終わった場所ほど区画が大きく、お屋敷が中心に
駅から数分以上離れると整然とした区画が広がる自由が丘 |
市川では坂の多い高台に大きな一戸建ての並ぶ地域が集中する |
言ってみればお屋敷街は歴史の賜物。風情あるお屋敷街に住みたいと思うなら、歴史を押さえ、それが街の雰囲気や商店街などにどう影響しているかをチェックしてみるといいでしょう。
また、一般的に環境と利便性は相容れないことがありますが、お屋敷街ではそれが如実に出ます。環境か、利便性か、優先順位で考える必要があるというわけです。