武蔵小杉の4つの魅力、
今後も続く、息の長い開発
変わってきた武蔵小杉。ここではもう一度、その魅力をおさらいしておきましょう。足回りはもちろんのこととして、その他で挙げられるのは……区役所、消防署、警察署、保健所に図書館、郵便局などの公共施設が駅周辺の至近距離内に集中している |
2、平坦な土地である点。東急東横線でも武蔵小杉以遠は駅から坂の多い住宅地が続きますが、この街は、再開発エリア全体も含め、坂がなく、駅から遠くても負担にならない場所です。
3、大学病院やスーパー、銀行など、暮らすために必要な施設はすべて揃っている点。何もない場所での再開発と違い、この街には元々一通りの施設があり、そこからの開発。中でも大学病院の存在は大きいと思われます。
市民ミュージアムや野球場、プールなど、様々な施設の揃った市民の憩いの場、等々力緑地 |
これからの開発は駅北口エリアへ。
大学、社宅跡地にタワー建設計画目白押し
JR南武線と府中街道間に広がっていた工場跡地のほとんどは住宅、商業施設などに姿を変え、開発はおおむね終わったように見えますが、武蔵小杉に開発は地域を移して、さらに続きます。現在、開発の計画があるのは住宅地でありながら、大学などの学校、社宅などまとまった土地があるJR武蔵小杉駅北側(A)。ひとつは日本石油の社宅があった南武沿線道路沿いの土地で、2つの街区にそれぞれ54階建て、640戸のタワーが建てられる予定。完成は平成29年の夏とのことです。
また、駅前にあったホテルエルシィ跡地にも住宅建設の予定があるそうですが、詳細はまだ分かりません。
将来への期待から
賃料、分譲価格ともに上昇中
今後ももっと便利に、住みやすくなっていくだろうという期待から、この街の賃料、分譲価格はともに上昇傾向にあります。賃料ではワンルームマンションで7万円~、2DKで11万円~というところで、再開発の進行に伴い、周辺でも建替えが予定されています。それに伴って、古くて安い物件は減少、新しいマンションが増え、相場を押し上げる結果になっています。ここ数年で子どものいるファミリーの姿が増えた武蔵小杉。グランツリーも廊下幅を広く取り、随所にベンチを設けるなど子育て層に使いやすいことを意識している(クリックで拡大。写真はオープン前のプレス発表時に撮影したもの)
これから5年後、どこまで変わるか、楽しみな街ともいえる |
*2006年の記事に2010年、2013年、2015年に加筆修正。
【シリーズバックナンバー】
「田園都市を代表する優雅な町『たまプラーザ』」
「坂と異国情緒の街『横浜(山手、元町)』
「歴史と未来が交差する街『みなとみらい周辺』
「港町横浜『関内、伊勢佐木町、中華街』
【武蔵小杉関連記事】
新駅誕生で供給ラッシュ 武蔵小杉に注目(マンショントレンド情報)