自分の住みたい街、住む街の
保育事情を調べよう
自治体では子育て支援サービスを紹介するパンフレットなどを作っていることが多いので、手に入れてみよう |
最初に見ておきたいのは保育園への待機児童数。これについてはi-kosodate.netの待機児童マップがお役立ち。自治体ごとに何人の待機児童がいるかが分かります。
続いて、保育園の検索をしてみましょう。ここでは認可、認可外の保育園が調べられるほか、病後児保育、ショートステイ、ファミリー・サポート・センターの検索ができるので、自分が住みたい自治体がどのようなサービスを提供してくれているかを調べることができます。
サービスの有無を調べたら、次にサービスの内容を調べましょう。子どもに関する他の記事でも触れているように、自治体によってサービスの内容は大きく異なるのです。たとえば、最近では保育所での延長保育を行う自治体が増えています。しかし、荒川区や文京区、目黒区では19時15分までですが、港区、台東区、品川区は22時までですし、大田区、北区、墨田区、世田谷区、豊島区は22時15分、一番遅い新宿区では22時30分まで。自分の帰宅時間を考えて選びたいものです。
また、保育園では第2子を預けるときの基準についても調べておきたいところ。自治体によっては違う施設に預けなくてはいけないこともあるのです。
こうした、サービスについて、自治体内の情報を管理しているのが、子ども家庭支援センター。自治体ごとに作られており、子育てに関する相談の窓口になっています。自治体名に子ども家庭支援センターをつけて、検索してください。
それ以外にも独自に子育て情報のサイトを作っている自治体もあります。大体は自治体ホームページのトップに表示があるので、それをクリックすると検索できます。たとえば、三鷹市では三鷹子育てネットというサイトを作っており、ここを見ると、ケース別・年齢別に利用できるサービスや空き情報、申し込み方法などが分かるようになっている上、各種申請書のダウンロードも可能です。総じて、こうした子育て情報に関する総合的なサイトのある自治体では、子育て支援サービスも手厚いのが一般的と思ってください。
保育園と幼稚園が合体、
新たに認証こども園が誕生予定
親としては子どもが安全に、健康に成長できる自治体を選びたいもの |
これは、保護者が働いている、いないに関わらず、利用が可能というもの。既存の幼稚園を活用して、待機児童を解消する、年齢の違う子どもを同じ施設で保育することで社会性を養う、孤立しがちな子育て家庭の支援を行うなどの目的もあります。一部には、保育基準の低下、設備の不足などの不安を挙げる声もありますが、実際に登場するのはまだ先。他のサービス同様、自治体によって差が出るのは必至ですから、自分たちの住む、住みたい自治体がどのように取り組んでいるのか、意識してチェックしておきたいものです。
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