街のイメージの大半は
「何があるか」で決まる
歴史・文化の街では京都のほか、奈良や鎌倉など、いかにもという街が選ばれている |
街のイメージ | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
歴史・文化の街 | 京都市 | 鎌倉市 | 奈良市 | 会津若松市 | 金沢市 |
学術・芸術の街 | 京都市 | 宝塚市 | つくば市 | 文京区 | つくばみらい市 |
観光・レジャーの街 | 札幌市 | 函館市 | 小樽市 | 富良野市 | 軽井沢町 |
スポーツの街 | 鈴鹿市 | 磐田市 | 鹿嶋市 | 苫小牧市 | 所沢市 |
国際交流の街 | 横浜市 | 神戸市 | 横須賀市 | 京都市 | 成田市 |
環境にやさしい街 | 富良野市 | 四万十町 | 軽井沢町 | 四万十市 | 屋久町 |
デザインやセンスのいい街 | 横浜市 | 神戸市 | 渋谷区 | 芦屋市 | 港区 |
住民参加の街 | 夕張市 | 岸和田市 | 杉並区 | 宮崎市 | 荒川区 |
教育・子育ての街 | 文京区 | 八王子市 | 国立市 | 世田谷区 | つくば市 |
健康増進・医療福祉の街 | 野沢温泉村 | 富山市 | 水俣市 | 清瀬市 | 文京区 |
IT・先端技術の街 | つくばみらい市 | 豊田市 | 日立市 | つくば市 | 千代田区 |
防犯・防災に強い街 | 網走市 | 神戸市 | 杉並区 | 淡路市 | 芦屋市 |
生活に便利・快適な街 | 世田谷区 | 渋谷区 | 品川区 | 名古屋市 | 目黒区 |
この項目はご覧の通り、13ありますが、詳細を見ていくと、イメージというものは意外に簡単に作られていることが分かります。顕著なのはスポーツの街という項目でしょう。1位は鈴鹿市、鈴鹿サーキットがあります。2位は磐田市、サッカーチームからの連想でしょう。3位は鹿嶋市、これも2位同様でしょう。4位、5位も特定のスポーツの印象から選ばれています。つまり、その街に何があるか、そしてその印象がどれだけ強いかが、その街のイメージを作っているというわけです。
また、イメージが強ければ、それがプラスであれ、マイナスであれ、特定の単語に結びつく点も面白いところ。たとえば、防犯・防災に強い街で、網走市が1位になっていますが、これはどう考えても刑務所からの連想。同様に住民参加の街の夕張市も破綻後の市政立ち直しに関する報道からのイメージでしょう。が、冷静に考えてみると、住民が市政に参加しなかったからこそ破綻したのであり、本来は逆。しかし、現状の強いイメージが、客観的な思考を上回ったのです。
では、次ページではこうしたイメージとどう付き合うべきかを見ていきましょう。