音、臭い、虫に防犯面など
気になるポイントは意外に多い
|
子どもの声は甲高いため、大人よりうるさいと感じる人も少なくない |
次にデメリットを見ていきましょう。距離や位置関係、公園の規模にもよりますが、まず気になるのは音。公園で騒ぐ子どもの音を巡って訴訟が行われたこともあるほどですから注意が必要。昼間だけでなく、夜間に不特定多数が集まって騒いだり、バイクをふかしたりなどの行為がないかどうかのチェックも必要です。
音については、マンションの敷地内の公園でも同様のチェックが必要です。というのは、最近のマンションでは防犯面を考え、敷地中央など、どこからでも見えるような場所に子どもの遊び場を作ることが多いのですが、場所によっては建物に声が反射、騒音になるためです。
|
公園に近いと枯葉が吹き寄せられたり、雨どいにつまったりということも |
公園だけでなく、緑道近くなどでも同様ですが、ペットの散歩の場として利用されている場所では臭いが気になることがあります。冬場、空気の乾燥している時期にはあまり気になりませんが、梅雨時や夏など、湿気の多い時期には大変な思いをすることもありますから、利用者のマナーも含め、周囲に住んでいる人に聞いてみるといいでしょう。同様に、緑が多いことから、蚊などの虫も気になるところ。水場があるところでは特に発生しやすいので、きちんと管理されているかどうか、チェックしましょう。もうひとつ、敷地内の状況によりますが、土埃、砂埃に悩まされる可能性も見ておきたいところです。
|
トイレやゴミ箱が汚れている公園はあまり利用しないほうが無難 |
大きな公園の場合、昼間はいいのですが、夜間は人がいなくなり、防犯上危険な場所になることがあります。公園内はもちろん、公園周辺の道なども含め、植栽が茂りすぎていたり、街灯が暗かったりする場所がないかどうかは、下見時などにチェックしておきたい点です。また、防犯面では公園のトイレも注意したい場所。特に女の子のいる家庭では、トイレの位置、周囲からの見え方などは要チェック。死角になる、人目につかない場所にある場合には、一人で行かせないようにしてあげてください。
|
イベントだけでなく、花見の名所になっているような公園も時期になるとうるさかったり、違法駐車が増えるなどすることも |
大きな公園で、フリーマーケットやお祭りなどが行われるような場所では、渋滞が引き起こされたり、違法駐車などで迷惑することもあります。もちろん、一時的なことではありますが、頻繁にイベントが行われるような場所では、意外にいらいらの種になります。あらかじめ覚悟しておくか、そもそもその場所を避けるか、そのあたりは事情を調べた上で判断してください。
|
どんな環境でもメリットだけ、デメリットだけということはない。両者を比較して、立地を選ぼう |
以上のメリット、デメリットを調べるためには、週日と休日、日中と夜間など条件を変えて下見をしてみることが一番の手。公園は時間、曜日で利用状況が大きく変化しますから面倒と思わず、現地に足を運んでみてください。
【関連記事】
「犯罪が起こりやすい街を見た目でチェック」「なりたい家族で選ぶ街」「街情報サイトから読み取る、街の住み心地」「街選びは恋愛。一生愛したくなる街の選び方」