いまや安全と言い切れる場所はないと言われるほど、いろいろな場所で犯罪が起きています。しかし、専門家は犯罪が起きる場所は予測できるといいます。そんな、危ない場所を見分けるノウハウをまとめてみていきましょう。

公園のゴミ置き場、トイレ……
他人に無関心な危険

公共の場に放置されたごみ
見た目が汚い街は危ない街と同義であることが多い
まずは、街全体を見回してください。個人の住宅やマンションではなく、公園や道路、学校の敷地内、高架下など、公共の場の様子を観察してみてください。特に分かりやすいのは公園です。ゴミ箱に家庭ゴミが捨てられ、散乱していたり、トイレが汚れていたりする場合には、社会のルールを守らない人が多いことが推察できます。また、ルール違反に注意を呼びかけることもなく、住民同士が互いに無関心であることも想像できます。

防犯対策に見回りは有効
子どもの安全を守るため、父母や地域住民が自主的な見回り活動をする街が増えている。そんな街なら、不審者への監視効果が期待できる
こうした街では、子どもが不審者に声をかけられていても、それに気づく人がいません。侵入先を物色している人が家を窺っていても不審には思われません。空き巣が侵入を諦める大きな要因のひとつに、周囲の人に見とがめられる、声をかけられるというものがありますが、他人に無関心な街では、そうした周囲からの監視機能は期待できません。何かあっても、周囲の人が助けてくれない、そんな危険があるというわけです。

郊外で路上駐車が多い場所も不審者が紛れやすいという意味で危険。侵入盗犯は、駅近くでは公共交通機関を利用しますが、郊外では車を利用するからです。特に、1日以上、長期にわたって停めてある車が多い場所は、注意が必要です。

通学路
通学路は子どもの視点を意識しながら歩いてみると、安全かどうかが分かってくる
また、学校の敷地内、通学路が汚れていたり、荒れた印象があったりする場合には、校内に何か問題があることが考えられますので、注意が必要。学校を訪問するなどして、チェックしてみたほうがいいかもしれません。

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路地、繁茂した植栽……
隠れ場所となる危険

見通しの悪い路地
古くから開発されてきた住宅街の中には曲がりくねった道や路地が多いので注意しよう
多くの犯罪は死角となる場所で起こります。そのうちのひとつが、曲がりくねっていて見通しが利かない路地や、繁茂した植栽や放置された自動車などが視線を遮るような、人が隠れやすい場所です。引ったくりや、隠れて人を襲う、女性や子どもなどを引きずり込むといった犯罪の舞台となりやすいので、もし、住まいの近くにこうした場所がある場合には、近づかないようにすること。特に夜間は絶対に通らないようにすべきでしょう。

明るい公園
最近では子どもたちの遊び場を誰もの目が届く中央部に配する公園が多い。マンション敷地内子ども遊び場も同様だ
公園でも手入れが行き届いていない、巨木が多いなどの場所は人目につかない空間ができやすくなります。近所にそうした公園がある場合には、自治体に注意を促す、子どもだけで遊びに行かせないなどの配慮がほしいところ。特に、トイレが目につかない場所にある公園では、利用時、必ず大人が見守るようにしましょう。また、公園は時に、夜間、人が集まる場になることもあります。そうした場合は音に悩まされる可能性もあるので、周囲の人に夜間の状況について聞いてみましょう。

また、細い路地は地震や火災の時に、倒れてくる建物や火から逃げようがなく、危険。植栽に手を入れられない家は、住民が高齢であったり、不在がちであるなど、なんらかの理由が考えられます。こうした家には、ゴミが放置され、悪臭の原因になったり、不審者が住みつくなど、他のマイナスが生じてくる可能性もありますから、こうした家が近くにある場合には、十分注意しましょう。

では、次ページでは人目につきにくい、侵入されやすい場所を見ていきましょう。