年に1度の防災訓練は9月1日の防災の日に行われますが、本番の災害はいつ発生するか分かりません。地震や台風の多い日本では災害に遭う確率をゼロにすることは無理かもしれませんが、せめてマンションを買うときにはなるべく被害に遭いにくい場所を選びたいもの。そこで役に立つのが、各自治体が作成しているハザードマップです。ハザードマップにはいろいろな種類があるので、東京や大阪を中心に主なものを紹介しましょう。

全国の地震による揺れやすさをマップ化

まず国が作成したものとして、内閣府による「表層地盤のゆれやすさ全国マップ」があります。これは地表部分の地盤のかたさの違いによる地震の揺れの大きさを、7段階に色分けした地図です。最も揺れにくい場所と揺れやすい場所とでは、同じ強さの地震でも震度が1以上違うことがあるということが分かります。

内閣府のサイト上では都道府県ごとにPDF化されたマップをダウンロードできます。都道府県単位なので色分けされた部分の境界付近がやや判別しにくいのですが、大まかな目安として利用できるでしょう。



東京都の表層地盤のゆれやすさマップ。湾岸部ほどゆれやすいエリアが広がっている

【関連サイト】
表層地盤のゆれやすさ全国マップ


都内の町ごとに地震による危険度を色分け

地震に関するマップでは、東京都が「地域危険度測定調査」の結果を公表しています。都内5073町丁目について建物倒壊危険度、火災危険度、避難危険度の3つについて5ランクに色分けして表示しているものです。建物倒壊危険度は地盤の関係などで建物が壊れたり傾いたりしやすいかを示し、火災危険度は木造建物の密集度合いや道路、公園の整備状況などから火災が広がりやすいかを示しています。また避難所までの距離や避難する人の数などから避難のしにくさを示したものが避難危険度です。

3つの危険度はそれぞれマップ化され、都のサイトからPDFファイルをダウンロードできます。町丁目ごとに色分けされているのでかなり細かいですが、よく見れば知りたい場所の危険度が分かります。さらに地域危険度一覧表のページでは区別に町丁目ごとの一覧表が見られるので、こちらを見れば一目瞭然です。3つの危険度を総合した総合危険度や、危険度のランクをA、Bに分けて表示した危険度特性評価も載っています。

【関連サイト】
東京都地域危険度測定調査


大阪府内の直下型地震による予想震度を表示

地震関連のハザードマップ作成には大阪府や横浜市も力を入れています。まず大阪府では府の危機管理室が「大阪府地震被害想定調査」を実施しており、サイト上で地震動分布図と液状化危険度図を公開しています。地震動分布図は府内を走る活断層ごとに直下型地震の予想震度がマップ化され、液状化危険度図では危険度の高さが3段階に色分けされています。ただ、どちらも印刷物をスキャナーなどで取り込んだものらしく、やや不鮮明な点が残念です。なお、危機管理室のサイト上では東南海・南海地震による津波ハザードマップも見ることができます。

【関連サイト】
おおさか防災ネット


詳細な地図をダウンロードできる横浜市

横浜市でも地震マップがサイトに公開されており、南関東地震や東海地震など想定地震ごとの震度分図が見られます。横浜市全域の地図上をクリックすると、さらに詳細な2万5000分の1の地図をダウンロードできる仕組みです。また、同市では液状化マップも作成しており、同じように詳細な地図をダウンロードできます。

【関連サイト】
横浜市地震マップ


次ページでは水害などのハザードマップを紹介します。