お屋敷街、オフィス街、郊外住宅地は
物価面、休日の過ごしにくさがネック
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いわゆるお屋敷街はファミリーが一戸建てに住むことを想定しているため、シングルには住みにくい面も |
逆に、買い物や外食の便利さ、夜の遅さを考えると、お勧めできないのが、一戸建てや高額マンションが並ぶ、いわゆるお屋敷街。例えば、田園調布や成城学園、二子玉川、鎌倉は環境もよく、歴史もステイタス感もあって、人気ですが、気軽に利用できる定食屋さんや商店街はあまり多くありません。ブティックは目についても、国立のショップはどこかマダム向けです。
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お迎えの車で出社する人が住むエリアはシングルには不向き |
また、御殿山や池田山など古いお屋敷街は駅から遠いこともしばしば。住宅街の中にはコンビニはおろか、自動販売機さえないこともあります。利便性より環境重視、あるいは、どうしてもその場所にこだわるという人でなければ、お屋敷街は避けたほうがよいように思われます。
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品川の場合、オフィスの多い港南口エリアは休日になると閑散として、人影も少ない |
品川や五反田など、オフィス街もお勧めしません。休日は静かで環境もよいのですが、基本的に商店や飲食店、病院などはオフィスで働く人をターゲットとしているので、休日には閉まってしまいます。買い物ひとつ、ランチひとつにもわざわざ出かけなくてはいけませんし、急病のときに周囲に病院がない、人がいないのは不安なものです。
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駅から徒歩15分以上、あるいはバス便などの立地もあまりお勧めできない |
ターミナルまで20分以上かかる、郊外の住宅街もシングル向きではありません。都心まで時間がかかって通勤に不便なのはもちろん、周囲にある店や施設がファミリー向きにできているからです。いくら物価が安くても、山盛りのジャガイモやにんじんはシングルには多すぎます。緑豊かな公園もうれしいにはうれしいものですが、環境重視でカラオケ店や飲み屋さんがないのは、ちょっと退屈なのでは。
それに、仕事はもちろん、遊びに出かけるのにしても一大決心が必要な場所は、気持ちを萎えさせるように思いませんか?せっかく、自由に出歩けるシングルなのに、それがつまらない毎日はどうなのでしょう。人生には、その時々にしかできないこと、やっておきたいことなどがあると思います。シングルである時代にしかできないことは、そのときに、楽しもうじゃありませんか。
以上、一般的な、働くシングルを対象に住みやすい街を考えてみました。もちろん、定時で仕事が終わる人、仕事よりも趣味や、家にいる時間を大切にしたい人など、いろいろな考え方をする人がいますから、これが絶対的なものではありません。自分の優先するものが何かに合わせて、住みやすい街を選んでいただきたいものです。
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