年々盛り上がる花火大会を身近にできる、
買いやすい、通いやすい街はどこだ?
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横浜の花火大会は港近くの低い場所で行われるため、周囲の高台からなら見える可能性大 |
花火大会は見に行くものと考えていらっしゃる方も多いでしょうが、ここでは花火大会が見える、見える可能性がある街に住んでしまうことをお勧めします。もちろん、花火の魅力だけではなく、買いやすい、借りやすい、あるいは通いやすいなどのポイントも高い街ばかりですよ。
南千住&千住界隈
隅田川花火大会にいずれは東京スカイツリーも!
眺望プラスきれいな街並みがお勧めポイント
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川沿いの暮らしは花火以外にも楽しみがいろいろ |
トップバッターは再開発で変化が続く南千住。こちらで見えるのは首都圏の花火大会屈指の人気を誇る隅田川花火大会。この辺りで建設されているマンションでは眺望自慢も少なくありませんし、我が家からは見えないにしても川沿いに整備された都立汐入公園に出れば、十分楽しめるはずです。花火だけでなく、テニス、ジョギングなども楽しめるこの公園は都の防災拠点でもあり、備蓄倉庫や非常用炊き出し場(平常時はここでバーベキューが楽しめます)なども備えていますから、いざという時にも安全です。
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現在は複数路線が使えるにも関わらず、あまり活気のない押上だが、東京スカイツリーが完成すれば賑やかになるはず |
また、もうひとつ、期待できそうなのは2012年に開業予定の東京スカイツリーも見えそうということ。610mという高さ、隅田川を挟むとはいえ、それほどの距離ではないことを考えると、日常的に眺められる可能性は大。東京タワー同様季節のイルミネーションなどが楽しめるかもしれません。
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三ノ輪にある種類豊富な魚屋さん。このあたりは川魚を扱う店も多い |
ただ、徐々に整備されているとはいえ、再開発エリアにはありきたりの店しかないのが幾分つまらないところ。食いしん坊さんは北千住か、三ノ輪から浅草方面に足を延ばして下町グルメを楽しんでください。
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南千住から周辺を見渡すと、マンション建設中の場所も少なくない |
住宅供給では南千住と隅田川を挟んだ千住曙町や千住関屋町あたりまで視野に入れると、あれこれ選べるはず。分譲、賃貸ともに都内では比較的お手頃エリアですから、そのあたりもうれしいポイントでしょう。ただ、仕事命で深夜帰宅が続くような方には夜間開いている店などが少ない街なので、いささかお勧めしにくいところです。
【参考記事】
「再開発で生まれ変わった歴史の街『南千住』」調布&南武線沿線
ノンストップで1時間以上打ち上げられる調布市花火大会に
川沿いののんびりさがいい感じ
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川風に加え、遮るもののない開放感もうれしい多摩川河川敷 |
相模川のように川辺まで車で降りることは難しいものの、首都圏の他の河川よりも川辺を楽しむ暮らしが満喫できるのが多摩川沿い。特に多摩川を渡った川崎市側を歩くと、平日というのにビールとバーベキューセットを持って川原に向かう人を見かけることもしばしばで羨ましい限り。犬の散歩もジョギングも川風を感じながらなら、そりゃもう快適なはずです。
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多摩川の花火大会。人出の多さでは首都圏有数の大会だ |
それに加えて多摩川は花火大会のメッカ。下流から見ていくと、大田区、川崎市、世田谷区、調布市、多摩市、立川市、八王子市、昭島市、青梅市、奥多摩町と、10大会も開かれているほど(全ての打ち上げが河川敷というわけではありません)。中でも人気が高いのは同日に多摩川を挟んで両岸で行われる世田谷区、川崎市の花火大会ですが、ここではちょっと上流にシフト、調布市の花火大会を一押しとしたいと思います。
ここの花火大会は70分間ノンストップで打ち上げられるのが特徴。都心から近いにも関わらず比較的空いていて川原でのんびり見られる、トイレが多く用意されているなど見る人に親切な点がお勧めのポイント。浴衣姿でトイレに行列するのは楽しくありませんから。また、多摩川を底に両側が少しずつ高くなっていること、高い建物が少ないことから、多少離れた場所からでも見える点も◎です。
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南武線沿いは多摩川側が低地で、反対側が線路から離れるに従い高台となっているため、花火などが見えやすい |
住環境として見てみると、調布は新宿から10数分と便利であるにも関わらず、多摩川を始めとする自然が豊富で、かつ市が子育てファミリー支援施策や文化活動支援に力を入れている点などが魅力。歴史、自然、文化と利便性が揃う街というわけです。また、対岸の南武線側はマンション価格、賃料ともに手頃で都心へは乗換えが必要なものの、のんびりした雰囲気がポイント。雑然とした雰囲気が好みではないという人にはぴったりです。
次は通勤にラクな街、価格がお手頃な街をご紹介。