あなどってはいけない、求人票!
就職課は情報の宝庫だ。使わない手はない。 |
「リクナビなど就職サイトで十分じゃないですか!」
こう思う君は、まだまだだ。よく考えてみよう。リクナビなど就職サイトに出す企業は、広告費を支払っているのだ。しかし、大学の求人票を送るのは、郵便代だけだ。つまり、広告費は出せないけど・・・という企業の求人情報が眠っている可能性がある。特に、医療系や介護系、図書館や博物館系、大学職員、その他地元の企業など、対象となる学生が限定される求人は、リクナビなど就職サイトを探すよりもよほど効率的かもしれない。
あと、わざわざ求人票を送ってくれているのだ。その大学の学生に興味を持っているのだ。きっと人事に電話してもやさしく応対してくれるだろう。
ファイリングされた昔の求人票を眺めるだけでもいい。せっかくの地の利を活すようにしよう。
貴重な資源。先輩リスト!
就職課(キャリアセンター)はほとんど「卒業した先輩の進路と、その連絡先」がファイリングされている。もちろん、更新できている例はあまり聞いたことはないが、少なくとも先輩の名前と最初の配属先はわかる可能性がたかい。わからない時には人事に電話して連絡先を聞ける可能性もある。会えるチャンスはとても高いのだ。にも関わらず、会う努力をせずに、先輩がいない大学の大学生と同じ情報だけで面接に挑むのは、その大学の学生であるメリットを放棄したことになる。それは悲しいことだ。意中の企業が決まったら、必ず就職課に行って、先輩がいないか確かめるようにしよう。
※インターネットで確認できる大学もある。いずれにしても就職課に訊いてみよう。
キャリアカウンセラー(キャリアアドバイザー)に会おう!
就職活動で、誰かに相談したいことは、大別すると二つある。- 課題・問題が明確な相談
履歴書の書き方、エントリーシート対策、面接対策、グループディスカッション対策など。 - 曖昧・不明瞭な相談
やりたいことがわからない、どの企業を目指せばいいのか分からない、そもそも就職活動する気になれない、そもそも働く意味が分からない。
前者は明確だ。就職課はもちろん、信頼できる社会人の友人知人でも相談に乗ってくれるだろう。問題は後者である。この手の相談は、相談する方も恥ずかしいし、相談される方もどう答えたらいいのか分からない。さて、どうしたらいいのだろうか。
答えは、キャリアカウンセラー(キャリアアドバイザー)に相談することだ。なぜなら彼らは、曖昧なこと、不明瞭なことを、明確に考えられるように全力で支援をしてくれる専門家だからだ。特にキャリアカウンセラーの有資格者であれば、きっと君に対して「駄目だ」「このままじゃ内定取れない」「はっきり決めろ」など、そんな言葉は絶対に使わない。まずじっくり傾聴することから始まるはずだ(そうじゃなければ、その人には二度と相談しない方が良い)。傾聴しながらいろんな角度から質問をしてくれたり、要約してくれたり、客観的視点でコメントしてくれたり、きっと君が自らゴールにたどり着くように支援してくれるだろう。
もし、その専門家がいるなら、ぜひ会ってみよう。何度も言うが、別に悩みが曖昧でも不明瞭でもいい。とにかく会って話そう。話すだけですっきりすることもたくさんあるから。
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以上、参考になるアクションプランはあっただろうか。
すでに気づいた読者もいると思うが、この時期大事なことは、就職活動をとにかく始めることなのだ。始めなければ、何も見えてこないし、手掛かりも手に入らない。だからこそ、時間もコストも無駄にしない、学内の就職課(キャリアセンター)へ行ってみることから始めよう。