今月(2006年9月)は、「家族」にスポットをあてて記事を書いています。今回は夫をテーマに考えてみました。

仕事があるからしょうがない

夫と自分
仕事があるのは夫も同じ。自分だけが働いているわけではないのです
「さあ、在宅ワークを始めるゾ」と意気込む美奈子さん(仮名) は29歳。夫の和男さん(仮名)は、薬品メーカーに勤めるサラリーマン。少し意地っ張りのところもありますが良き夫です。お子さんは3歳。幼稚園の入学まであと1年です。結婚前にオペレーターをしていた美奈子さんは、在宅で「データ入力」を始めることにしました。

仕事は、インターネットのチャットで知り合いになった在宅ワーカーのAさんから請けることになりました。ところが考えていたよりも仕事がはかどらず、納期が全く間に合わない状態。最初は優しかったAさんも、美奈子さんの仕事への認識の甘さに激怒。美奈子さんとしても、なんとか初めての仕事を無事終わらせたいと必死でパソコンに向かっていました。その時の美奈子さんの1日は、

朝:和男さんは7時30分に仕事に出発。美奈子さんは、昨晩の徹夜が災いして起きれず。子供と一緒に9時頃目をさます。仕事があるので、パジャマのままパソコンへ。朝食は、子供と一緒に軽くトースト。子供には好きなビデオを見せておく。

昼:子供にうどんを作る。自分はその残りを食べる。子供から抱っこ攻撃にあい「おんぶ」しながらもパソコンにむかう。仕事はまだ終わらない。そのまま子供は寝てしまった様子。

夕方:なんとか仕事が終わりそう。でも買い物に行けなかったので、夕食はファミリーレストランの出前で済ます。

夜:子供をお風呂に入れて寝かせる。自分も疲れたから寝ようと思っていたら夫が帰ってきた。出前の焼肉弁当をお皿に盛るが、あんまり食べてくれない。食欲がないなら、ご飯なんて言わなければいいのに、と思う。夫は先に就寝。

そして翌朝、昨日の疲れがあって起きれず…、といった生活が続いていました。美奈子さんは自分でも家事が手抜きになっていることは感じていましたが、「自分も働いているのだからしょうがない」と思っていました。

仕事を辞めて欲しいんだ

そんなある日、土曜日の昼間だというのにパソコンにむかう美奈子さんに和男さんが話を始めました。

「その仕事、どのくらいまで続けるの?」
「え、当分は。始めたばかりだし…」
「悪いんだけど辞めてくれない?生活費が足りないわけじゃないでしょ?」
「どうして?単価は安いかもしれないけど、私だって子育てばかりじゃ嫌だし、やりがいを見つけたいから始めたのに」
「じゃあ、ちゃんと家事もしてくれないと…。最近、子供と公園とか行ってる?ビデオばっかり見せてない?」
「家事、育児って、人にばかり押し付けないでよ。自分は毎日会社に行ってるくせに。手伝ってくれればいいでしょ」
「毎日、会社に行くのは仕事だから当り前だよ」
「私だって仕事なのよ。同じよ」

とうとう美奈子さんは泣き出す始末。和男さんも口をつぐんだまま険悪なムードになってしまいました。

美奈子さんのSOHO生活はおしまい?あなたならどうする?