CDIは「クライアントのための本質」を目指す
- 徹底的な第三者でありながらも「成果を出す」とはどういうことなのでしょうか?例えば、家庭教師を想像してみて下さい。
親は「息子をある大学に入れさせたいんです」という要望があるものの、その目標までには距離があるとします。親の望む結果を出すことが最優先であれば、その大学に入れてあげるように、距離を考えず勉強のサポートをしますよね。
しかしその子のレベルや才能を考えたときに、「こっちの大学を勧めたほうが良いのでは」、あるいは「他の道進んだ方が良いのでは」という時だって、必ずあります。
ただ親の望む結果を出すためだけに勉強を教えるだけでなく、「本当の幸せ」を本質から考えるのです。
「本当の幸せ」を考えていると、確かに目先の結果は出してはいないと言われるかもしれませんが、10年経って「あの時にこう言われて、この道を選択してよかった」と言われれば私はそれでいいと思うんです。
同じように、コンサルティングをしていてクライアントの要望が高すぎたり、方向性が違っていることに気づくことは少なくありません。
そのような場合、我々の考える方向性や目標は、クライアントの要望とは違ってくるため、傍目で見ればクライアントに求められた当初のゴールに対して結果は出していません。
しかし「本当にクライアントのためになる」選択は何か、本質を考え続けることが、コンサルタントとしてのベストだと考えています。
単純な意味で「結果を出す」ことが全てかと言うと疑問です。CDIはそういう「クライアントのための本質」を目指しています。
「本当にこれはクライアントのためになるか」を吟味するためには、客観性、第三者性を忘れてはいけません。完璧に第三者になり切るのは非常に難しいことですが、日々自らを振り返り、その限界に挑むのがプロフェッショナルとしての鍛錬だと常々思っています。
-ありがとうございました。第2回に続きます。