コントラクトMRとは?

コントラクトMR」という名前は、MR経験者なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。これからMRになりたいという人も、MRという仕事について調べていくうちに目にすることも多いでしょう。

コントラクトMRの特徴を正しく理解すれば、希望に沿った転職を実現するための選択肢を広げることができます。日本でも着実に増えてきている職種ですが、2014年3月現在でMR全体に占める人数は約6%とまだ少数派で(公益財団法人MR認定センター調査)、実態もまだ十分には理解されていないのが実情です。

コントラクトMRは、女性MRにとっては結婚などのライフイベントによるキャリアの中断からMRに復帰する手段としても活用しやすい職種。MR未経験者がMRへの転職を実現する上でも主要な役割を果たしています。

一方、勤務先となる製薬会社は2~3年で変わるのが一般的で、そのたびに製品の勉強をやり直す必要があります。処遇面でも製薬会社の正社員MRとは異なる点もあります。

コントラクトMRとは

CSO(Contract Sales Organization)と呼ばれる企業に所属するMRを一般にコントラクトMRと呼びます。CSOはMR業務のアウトソーシングを行う企業です。アウトソーシングの形態としては「派遣型」と「請負型」がありますが、いずれもクライアントである製薬会社のMR業務の一部を自社のMRに担当させ、製薬会社からフィーを得るというビジネスです。MRの急な中途退職の補充や、新製品発売時の一時的なMR増強といった製薬会社のニーズに対応したビジネスとしてCSOは誕生し、発展してきました。

MR認定センターによれば、同センターから認定されているCSOは15社、そこに所属するコントラクトMRは3,957名となっています(2014年3月現在)。代表的なCSOとしてはクインタイルズ・トランスナショナル・ジャパン株式会社アポプラスステーション株式会社シミック・アッシュフィールド株式会社株式会社EPファーマラインといった企業が挙げられます。

■雇用契約と勤務先
コントラクトMRはCSOと雇用契約を結びますが、実際に勤務するのはCSOのクライアントである製薬会社です。派遣型の場合はいわゆるMR派遣スタッフです。請負型の場合もクライアントである製薬会社の名刺を持ち、製薬会社の営業所を拠点として活動するのが一般的です。

2~3年単位で1つの製薬会社を担当し、これをCSOでは「プロジェクト」と呼びます。CSOとの雇用契約は通常は正社員契約ですが、40代後半以降のMR経験者や、MR未経験者で営業経験のない場合などは契約社員となる場合も。勤務先となる製薬会社では、その会社の名刺を持って正社員MRと同様に活動しますので、ドクターも含めて外部の人には正社員MRと見分けがつきません。

■給与などの処遇
給与や福利厚生などは、雇用契約を結んでいるCSOとの雇用条件に従って決まります。給与体系(年俸制や月給制)、住宅補助の有無、手当の有無や種類、営業日当の有無や金額など、処遇面の条件はCSOによってかなり異なっています。

給与水準は30代前半くらいまでは国内中堅製薬会社と同程度ですが、多くのCSOは住宅補助がないためトータルの年収水準では製薬会社よりは低くなるといえます。また未経験者の場合は、入社時には一番下の給与等級に格付けられ、400万円程度からのスタートとなるのが一般的です。