平日のみ快速の停まる、
2線2駅が使える街
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阿佐ヶ谷駅。南北いずれにもバスロータリーがあり、高架下にはショッピング街がある |
新宿から中央線で約10分。阿佐ヶ谷は平日のみ快速の停まる駅です。地元の商店街の一部には長らくこれを不満とする声もあるようですが、都心からの距離、所要時間を考えれば、通勤には全く問題のない立地です。それに200%近い混雑度の快速ではなく、それほど混雑していない各停をさほど変わらない所要時間で利用できると考えれば、そのほうが通勤がラクで良いという考え方もあります。
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青梅街道沿いにはマンション、オフィスビル、飲食店が並ぶ |
また、中央線阿佐ヶ谷駅から700mほどのところには東京メトロ丸の内線の南阿佐ヶ谷駅もあり、2駅2路線利用できるのも立地面での大きな特徴。南阿佐ヶ谷駅前を走る青梅街道や駅を挟んで反対側に位置する早稲田通り、環状七号線など幹線道路にも近い点もポイントでしょう。
取り上げているのはこのエリア
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阿佐ヶ谷駅とその周辺の位置関係概念図 |
ケヤキ並木と商店街、
七夕祭りが街のシンボル
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中野と杉並をつなぐ中杉通り。ケヤキ並木のおかげで夏でも爽やかな雰囲気が楽しめる |
さて、その阿佐ヶ谷駅を降りてまず目に付くのが中央線と直角に交差し、街を南北に横切る中杉通りのケヤキ並木です。新緑の時期であれば緑のトンネル、紅葉の時期であれば黄色いトンネルになる約2キロのケヤキ並木は一度見たら忘れられない、阿佐ヶ谷といえばコレという風景のひとつです。毎年10月にはこのケヤキ並木を中心に、街中のいたるところを舞台に阿佐ヶ谷ジャズストリートなるイベントが催されますが、ジャズと秋の並木の風情は、また格別。東京ではない、どこかヨーロッパの街に佇んでいるかのような錯覚を起こすほどです。
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戦後すぐに始まったという阿佐ヶ谷の七夕祭り。その年に話題になった映画やアニメのキャラなどが登場、通る人を楽しませてくれる |
そして、もうひとつの阿佐ヶ谷らしい風景といえば、ケヤキ並木と平行する商店街、阿佐ヶ谷パールセンター。約700mに240余店が並ぶ商店街では毎年8月に阿佐ヶ谷七夕祭りが行われ、お隣駅高円寺の阿波踊りと並んで東京の夏の風物詩となっているほど。商店主や地元の小学生などが作ったはりぼてがアーケードの下に揺れる光景は迫力満点で楽しいものです。
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駅南口を出ると、すぐ目の前に阿佐ヶ谷パールセンターのアーケード入り口がある |
パールセンターにはスーパーやドラッグストアといった今時の商店街ならありそうな店はもちろん、呉服屋さんや手芸用品屋さん、金物屋さんなど古くからの店もあり、店の種類は豊富。中には行列の出来るパスタ屋さんや日本では多分ここにしかないだろう読書用品の専門店などもあり、買わずとも歩いているだけで楽しい場所でもあります。下町などに比べると、物価はすごく安いとは言えませんが、手頃で暮らしやすそうな街であることは確かです。
続いて阿佐ヶ谷の暮らしやすさをご紹介。