東側は古くからの街、
気取らない雰囲気の商店街が続く
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商店街入り口ではビルの建て替えが進んでいるが、全体としては昭和の雰囲気が残る一番街商店街 |
そうした経緯を踏まえて赤羽を見ると、駅の西と東で雰囲気が違うことはよく分かります。まず、東側。駅を降りるとロータリー周辺には大小様々な店舗が建ち並んおり、整然とは言いがたい雰囲気。ロータリー左側には赤羽一番街商店街があり、ここには飲食店も多数軒を連ねます。中には朝9時から営業している居酒屋もあり、気取りのない雰囲気が特徴で、川が近いことから鯉や鰻といった川魚を扱う店も少なくありません。
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昔ながらの喫茶店やレコードショップ、手作りの和菓子店などレトロな店も並ぶララガーデン |
さらに、駅から東京メトロ南北線赤羽岩淵、志茂の間には大小さまざまな商店街が続きます。一番大きなところはアーケードのある赤羽スズラン通り商店街(通称Lalaガーデン)で、途中にはダイエー、近くには西友などもあり、新旧の店が揃います。さらにその先には志茂スズラン通り商店街、志茂平和通り商店街などもあり、今ではそれほど活気があるわけではないものの、歴史のある街であることを感じさせてくれます。
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路地に小規模な一戸建てが並ぶ志茂の住宅街。通り沿いのマンションが遠くに見える |
また、このあたりは古い街だけに、細い路地に住宅が密集するエリアや袋小路の道などもたまにあり、特に荒川沿いの志茂4丁目あたりは災害時に注意しなくてはいけないエリアになっています。全体には低層の住宅の多い住宅街です。
大規模商業施設に団地、
大きな区画の静かなエリア
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駅西口を出たところ。商業施設が並び、その背後は高台になっている |
反対側、西側は降りると目の前にイトーヨーカドー、ビビオ、アピレといった大規模なショッピング施設が並び、その背後はもう高台。昭和37年に誕生した、当時23区最大の団地と言われた赤羽台団地に、都営桐ヶ丘団地などの公営住宅、さらに奥には国立西が丘サッカー場、国立スポーツ科学センターなどが並びます。東側の自然発生的な雑然とした雰囲気からすると、やや計画性のある、区画の大きな街並みになるのです。といっても、全部がそうした場所というわけではなく、斜面、谷にあたる場所などには小規模な住宅が密集しています。なかでも赤羽西の一部は災害時に注意が必要なエリアとされています。
最後のページでは気になる赤羽の住宅事情、住宅価格を見ていきます。