北口側には駅と同時にできた商店街、
静かな一戸建てエリアも
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北口側には神社、古くからの喫茶店、パン屋さんなど、何十年も代わっていない風景が残る |
次に北口側へ。多少なりともスペースのある南口に比べると現状の北口は駅を降りたところが一方通行の細い道。これは早くなんとかしていただかないと、不便かもしれません。北口の池袋側には日本大学芸術学部、日芸のキャンパスがあり、2010年完成を目指して現在工事中です。大学の向かいは静かな住宅街で、このエリアは一戸建てが中心。お屋敷とまではいきませんが、雰囲気のある日本家屋などもあり、落ち着いた佇まいです。
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多少はチェーン店、大手スーパーもあるが、大半は個人の生鮮食料品店の店という市場通り商店街。細い路地の両側に店が並ぶ |
北口側には市場もあります。その名も市場通り商店街なる商店街で、主に生鮮食料品を扱う店が集まっており、今ではあまり見られなくなった味噌を量り売りする店などもあり、駅とともに作られたという歴史を感じます。また、商店街の周辺には手頃な価格の飲食店もあり、さすが学生街というところ。ちなみに、今では全国に店舗を展開する牛丼の松屋さんの発祥はこの地といわれ、当初は中華料理屋さんとしてスタートしたそうです。
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駅周辺だけでもざっと数十軒の美容院があるとか |
また、商店街周辺のみならず、江古田駅周辺で多く見かけるのは美容院。美容院の増加は江古田だけではありませんが、それにしても江古田周辺では個性的な店構えもあってか、目につきます。そうそう、音大があるからでしょう、ピアノ、楽器演奏可の物件を扱う不動産会社も他には無いだけに目につきました。
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瀟洒なマンションもあるにはあるが、古いアパートなども多く残されている |
さて、駅から離れて小竹向原方面に向かいます。途中はずっと住宅街。途中にあるのが武蔵野音楽大学。周辺には学生向きのアパートなどがまとまって建てられている場所もあり、この街は本当に学生街なのだと実感します。
小竹向原駅周辺は
練馬区と板橋区が交差するエリア
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駅前にはファミレスにスーパー、ドラッグストアがある程度で、その裏手はすぐに住宅街になる小竹向原駅周辺 |
住宅街を抜けたところにあるのが小竹向原駅。東京メトロ有楽町線、同副都心線、西武有楽町線が利用できるという足回りが魅力ですが、駅は要町通りの両側に作られており、駅前というにはやや寂しい。少し離れてドラッグストアやスーパーなどはできていましたが、それ以上は駅周辺にあまり土地がないため、難しそう。ただ、駅から少し離れた地域でマンションなどが少しずつ供給されていることを考えると、いずれはもう少し生活利便施設も作られてくるでしょう。現状では江古田駅周辺を利用するのが現実的と思われます。また、この周辺は板橋区と練馬区が分かりにくく隣り合う場所。住まいを選ぶ場合にはそれぞれの自治体の施設、サービスなどを考えて選択したいところです。
新築、中古ともにマンションは少なく、
数で見れば一戸建てエリア
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小竹向原駅周辺には新しく建てられたマンションもあるが、いずれも規模は小さい |
新築マンションでは小竹向原周辺で多少供給が出てきていますが、江古田、小竹向原ともに元々住宅地として開発されてきた土地ですから、それほど大きな区画の土地があるわけではなく、規模としては数十戸程度。街を歩いてみた感じでは今後も状況は大きく変わる期待はありません。価格は70m
2で4500万円以上といったところです。
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千川通り、環七沿いには古いマンションもちらほら |
長らく新築マンションの供給が少なかったエリアのため、中古もそれに連動して築年数の経った物件が中心。築20年、30年という物件もあり、全体に専有面積は狭め。70m
2を越すものが目につきます。新築に比べれば数はありますが、選択肢が豊富というほどではありません。
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歩いていてみかけた一戸建てのチラシ。この物件、土地面積的には平均よりやや広めか |
新築一戸建ては土地面積60m
2~80m
2の3階建てが中心。予算的には4000万円台後半から6000万円というところで、数が多いのは5000万円前後。マンションとそれほど変わらない予算のようです。
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最近まで建物の新陳代謝が行われてきていない地域なので、古い建物も少なくない |
賃貸は学生の多い街ということもあり、ワンルーム、1Kが中心。賃料は5万円~6万円前後がボリュームゾーンと比較的お手頃ですから、単身者には無理なく住める街といえます。
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小竹向原駅からなら有楽町線、副都心線利用で都心にダイレクトにアクセスできる |
小竹向原駅の利便性アップで、江古田駅周辺でも少しずつ変化が出始めています。古くからの学生街としての住みやすさに加え、利便性がアップということですから、ゆっくりながら今後も変化は必至。より住みやすい街に変わっていくことを楽しみにしたいものです。