左:ひと手間かけた「Heimatナポリタン」。 右:コーヒーマイスターの資格を持つバリスタ、小引智子さんが描いてくれた可愛いラテアート。 |
自慢のパスタは、ひと手間かけたおいしさ
いただいたのは気前の良い120gのボリューム、「Heimatナポリタン」(写真上、900円)。喫茶店の懐かしいメニューなのに、単調でもったりしたケチャップ味ではなく、素材の風味が伝わる現代的なおいしさです。
「近所の有機野菜を扱う八百屋さんで食材を調達して、なるべく冷凍ものを使わずに最初からきちんと作るよう心がけています。ナポリタンは玉ネギ、シイタケ、ソーセージのそれぞれから自然に出るだしを大切にしながら、鶏ガラとケチャップで少し和風の味付けに仕上げています」
ガラスのショーケースの中には旬の素材を用いた色とりどりのお総菜が並び、ランチのデリプレート(950円)や、夕食の時間の「デリ3種盛り」(900円)などに活躍します。
左:ごはんもお酒もすすみそうなデリ各種。 右:天井まで伸びる大きな書架には、ブック・コンシェルジュが選んだ本のコーナーも。 |
ブックカフェの書架を眺める楽しみは、お店独自の視点が伝わるレクトから、自分の知らなかった新しい世界の扉を開けてもらうこと。Heimat Cafeの大きな本棚の一角には、ブック・コンシェルジュが選んだ刺激的な本が並んでいます。
この日、とりわけ好奇心をかきたてられたのは、ブルーノ・ムナーリの『木をかこう』から、ジョルジュ・ペレックの名作『さまざまな空間』、『柳草民の雑草ノオト』まで、選者のまなざしが伝わる一段でした。
書店では見落としてしまうかもしれない本たちとの貴重な邂逅。もしかしたらコーヒーや世界各国のビール、おいしいものの香りに包まれて、書店の売り場にいるときより脳が活性化しているのかもしれませんね(笑) だからブックカフェ通いはやめられないのです。
真紅の扉がカフェの目印。細道に面したテラス席は、愛犬といっしょに楽しめます。 |