クルマでも街歩きでも実用的だ
クルマでの使用だが、郊外へ出かけるぶんには、ほぼ問題なく案内してくれる。高速道路の高架下を走っているときに、測位にやや不安定な面を見せた以外は、音声案内も、交差点拡大をはじめとした画面表示も的確だし、道を間違えること、迷うことはまったくなかった。縦画面での使用時はマップルデータに収録されている周辺スポットが簡単に探せる |
散歩中も、旅ナビがあれば楽しい。街を歩いていて、お腹がすいたら、簡単に周辺の店を探せるし、気になる施設には、とりあえず何これカメラを向けてみれば、その施設が何かわかることもある。街並みスコープは、街歩き中にコンビニなどの方向と距離を把握できるのが便利。また、街歩きだけではなく、山歩きでも便利に使えそうだ。展望がいい場所で、目立つアイコンが何かわかるときもあれば、迷った時の方角確認の助けにもなる。とはいえ、本格登山に使えるものとはいわないが、軽装で上れる山歩き程度なら、簡単にスナップ写真も撮れるし、使えると思う。
「旅ナビ」にはこれまでのPNDには無い楽しさがある!
残念な点も、いくつか指摘しておこう。まず、横画面と縦画面の切り替わりに、制限があること。たとえば、散歩中に周辺の駅を探そうと思ったら、マップルデータの周辺スポットではなく、通常のナビデータのメニューから「行き先を探す」を使うことになる。そこまでは縦画面のまま操作できるのだが「行き先を探す」を押した瞬間に、横画面に切り替わってしまうのだ。そこで「周辺ジャンル」~「交通機関」~「駅」という順にタッチしていけば、近くの駅は探せるのだが、縦画面のままで操作できれば、さらに使い勝手はいいと思う。ビデオ再生や音楽再生、ワンセグ試聴も可能 |
また地図表示には地下鉄の出入り口が複数表示されているのだが、検索データとしては、代表的な一つの出入り口しかない場合が多く、ルート探索したときに、遠回りさせられるケースもある。地下道や歩道橋等も、地図には反映されているのに、ルート探索には反映されないというあたりも含め、データのとルート探索の連動性をさらに高めてもらえると、より使いやすいものになるとは思う。
ともあれ、旅ナビは、カーナビの代替品としての用途がメインだった従来のPNDにはない楽しさを提供してくれる。ま、同等の楽しさはiPhoneでも味わえるが、用途を旅に絞っているので、操作は簡単。SDビデオ再生やワンセグ受信、圧縮音源の再生機能があるので、旅先でそれらを楽しむこともできる。旅のお供として、カーナビ中心のPNDより使いでがあるし、iPhoneを使いこなす自信が無い人にも便利なものだと思う。
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