低くなっても広さは十分

インパネ
インパネの質感も上がっているし、スイッチ類も整理されているが、遊び心がもう少しほしいところだ。上部にナビ、中段にエアコン、下段にオーディオやTVなどのスイッチを配置する。オーディオスイッチの右側は、シフトノブが干渉して少し使いにくいが、ステアリングにも多彩なスイッチを用意する
全高が大きく下げられた新しいエルグランドだが、フロアも下がっているため狭いという感じは受けない。むしろ低床化で乗降性は格段に向上し、走行安定性も飛躍的に高まっている。1列目はアイポイントもヒップポイントも十分に確保されていて、身長171cmのレポーターで頭上には20cm強の余裕が残る。足元もフラットで広々しているから、長距離を運転しても疲れは少なそうだ。2列目は中間グレードから7人乗りのキャプテンシートが選べるようになったのが朗報で、このシートの座り心地は快適のひと言。

ただし、シートは背もたれも座面も自慢のオットマンも大きめなので、身体が小さな人はシートを持て余してしまうサイズかもしれない。スライドを一番後にすると足を組めるのはもちろんで、バックレストの上部の中折れ機構により姿勢を変えられる。普通に座る分には中折れ機構の存在意義が見出せなかったが、リクライニングを寝かせ気味にしたり、リヤモニターでDVD鑑賞をするような際には楽な姿勢を確保できるという。

2-3列目を中心としたシートアレンジの数は少ないが、「座る」ことに重きを置いた新型エルグランドの姿勢は高く評価できる。一度も使わないようなシートアレンジを重視するあまり、着座というシート本来の目的が疎かになっていないからだ。

大人が座れるサードシート

シート
2列目が特等席、3列目も大人2人なら十分な空間といえる。2列目はウォークイン機構で大きく前にスライド&リクライニングするので、3列目の乗降性も良好だ。「2-2-3」の7人乗りがエルグランドらしい快適な着座感とゆとりの空間を満喫できるはず
サードシートは大人でも実用になる空間を確保している。フロアが2列目よりも高くなっていて、前方の視界に配慮しているが、その分ヒップポジションが低くなるため、膝を立てて座るような姿勢になるのがやや残念。頭上にはコブシ1つくらいの余裕がある。サイズは背もたれの天地がやや短いものの、ヘッドレストを調整して座れば大きな不満とはいえない。それよりも座面の前後長がかなりあるため、しっかりと太ももを支える。小柄な人だと膝が浮いてしまうかもしれない。

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