子どもに英語を聞かせて損はない
子どもの脳はどんな音も吸収する
「英語は音楽のようなものだ」と言った人がいます。幼い子どもに英会話テキストのダイアログを聞かせても何の意味もありませんね。しかし、音楽は別。歌とリズムが子どもの身体にしみこんでいきます。英語の歌、英語のリズムになるだけで、英語独特の音とリズムが子どもに届きます。
子どもの脳はまさにスポンジです。どんな音も吸収してしまいますから、この時期に英語のシャワーを浴びてもらおうという狙いがあります。今の社会、英語の音がない世界なんてありません。仮に、英語を聞かせないという選択をしたとしてもそれは無理でしょう。だって英語は巷にあふれていますものね。いつのまにかどこで覚えたのかと思うくらい英語を覚えてしまいますよ。
大学生になって思い出した幼稚園の英語
子どもの頃、お父さんの仕事の都合でアメリカの幼稚園で過ごした男の子がいました。小学校1年生で帰国。普通に日本の小学校へ行き、大学も日本の大学へ。英語もそこそこの成績だったようです。あまり英語に自信もなく過ごしていました。彼は大学2年生になったとき、アメリカ留学を決意して渡米。滞在してしばらくすると、驚くほどはっきり英語の音が聞き取れるようになっていったそうです。3ヶ月もすればネイティブと間違われる位の発音で会話できるようになっていました。
人間の能力ってすごいですね。解説すると、彼の場合、アメリカの幼稚園で過ごした3年間に浴びてできた「英語の音を聞き取る装置」が20歳になって再起動したということでしょう。だから、いざ話したいと思った時に普通の人よりはるかに速いスピードで学ぶことができたのだと思います。幼児の頃に英語の音に触れておいてよかったですね、というエピソードの一つです。
5歳でペラペラになった!
日本国内のインターナショナルプリスクールに通っている子どもはみんな「5歳で英語ペラペラキッズ」になっています。毎日英語漬けの生活をするわけですから、英語が身に着くのは当たり前のことなので、別に驚くことはないですね。
私が見学したプリスクールでは休み時間に子ども同士が園庭で遊んでいる時も英語を使っていました。日本人同士なのに英語で会話していました。子どもはその時に使いやすい言語を選んで使い分けているようでした。英語漬けの毎日を過ごしていると、突然聞こえてきた日本語が一瞬、日本語に聞こえなかったりします。私自身、海外で突然日本語を聞いて、韓国語の音のように聞こえたことがありました。一瞬、あれっ?と思いましたが、英語モードになってしまっていると、母語が日本語でもそんな風に聞こえることがあるのだと不思議に思ったものです。
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