妊活・子作り・妊娠準備/妊活とは?妊娠したいと思ったら始めること

vol.1 産む力と赤ちゃんの生まれる力(2ページ目)

妊娠・出産で女性の体は大きく変化します。そして、赤ちゃん自身にも産まれる力があります。この変化のメカニズムを見ると、女性には本来、産む力が備わっていることが実感できるでしょう。「出産が不安」「陣痛が痛そうで怖い」とやたらに心配するのではなくて、妊娠中にこの力を最大限に引き出せるような生活を心がけることが大切です。出産に向けて女性に起こる体の変化や赤ちゃんの産まれる力についてお話していきましょう。

大葉 ナナコ

執筆者:大葉 ナナコ

妊娠・出産ガイド

陣痛は産む力。こわがらないで!

やがて、少量の出血といったおしるしを見て、いよいよ陣痛が始まります。「陣痛が怖いから、できるだけ痛くないといいな」と思われるかもしれませんが、「痛い陣痛」は「よい陣痛」です。陣痛はお腹の中で約3kgまで成長した赤ちゃんが出発する力ですから、それはしっかり収縮力を発揮してくれるほうがいいのです。

女性の体は、ここでも素晴らしいメカニズムを発揮してくれます。陣痛は子宮が収縮するために起きるものですが、必要以上に強く収縮するわけでもないのです。「お産に3日かかった」と聞くと、3日間、痛み続けているかと想像するかもしれませんが、休み時間が必ずあり、ずっと痛いわけではありません。この短い時間にうとうとする人もいるんですよ。緊張やストレスが強すぎるとこの波が崩れます。
 

赤ちゃんも自分で産まれてくる

お産はお母さんと赤ちゃんの共同作業です。女性に産む力があるように、赤ちゃん自身にも産道を進んでいくための力が備わっています。そもそも、「そろそろ産まれよう」というサインは、赤ちゃん自身から発せられると言われます。

人間の頭がい骨は4枚の骨から出来ていますが、産まれてくる赤ちゃんは頭がい骨を重ねることが可能だったり、屈曲位というあごを胸につけた姿勢をしたり、様々な機能を発揮して生まれてきます。
産道のカーブに合わせて頭がい骨の形を変えて進むことを「応形機能」といいます。「OK機能」と捉えると赤ちゃんの生まれるための力をないものと捉えるのはもったいないですよね。

こうした、お母さんと赤ちゃんの身体の仕組みや心のバランスやタイミングで進んでいくのがお産です。「病院に行けばお医者さんが産ませてくれる」と他人任せになるのではなく、自分のもっている産む力を最大限に発揮するために、栄養、運動、休養について見直し、自分が出産をする施設を選び、環境を整えていくことが大切です。

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