JR西日本は広範囲で使える「ICOCA」
ICカードを近づけるだけで改札が通れる仕組みは便利。切符購入や清算などが不要。 |
「ICOCA」の特徴は、JR西日本の関西エリアの広い範囲で使えるという利点に加え、JR東日本の「Suica」が使える首都圏エリアと仙台、新潟エリアでも使えます(新幹線では利用できません)。このように広いエリアで使える「ICOCA」が更に便利になりました。関西の私鉄で利用できるICカード「PiTaPa」と相互利用が出来るようになったのです。
関西私鉄は相互に使える「PiTaPa」
「ICOCA」に対して、関西の私鉄で使えるICカードは「PiTaPa」です。関西の私鉄でほとんどの路線で利用できる共通カード「スルッとKANSAI」がありました。一枚のカードで関西の私鉄や地下鉄が利用できる便利なものですが、このICカード版が「PiTaPa」です。2006年2月1日現在で「PiTaPa」が利用できるのは、京阪電鉄(大津線、ケーブル線を除く)、阪急電鉄(神戸高速線を除く)、能勢電鉄(ケーブル線を除く)、阪神電鉄、大阪市交通局、大阪モノレール、北大阪急行、阪急バス、神姫バスです。また、2006年夏には、南海電気鉄道、泉北高速鉄道、神戸高速鉄道、山陽電気鉄道(鉄道のみ)、神戸新交通で利用可能。更に2006年秋以降には大阪空港交通や神戸市交通局(地下鉄のみ)、岡山エリアでも利用できる予定です。また、近畿日本鉄道は2007年春に利用が出来るよう。このように、関西全域の私鉄、地下鉄、バスが導入予定です。
「ICOCA」と「PiTaPa」の相互利用で抜群の使いやすさに
このように、「ICOCA」と「PiTaPa」はそれぞれ便利だったのですが、2006年1月21日より、相互に利用できるようになりました。つまり、JR西日本の「ICOCA」カードで阪急電鉄や京阪電鉄の改札が通れるようになったのです。関西の電車はこれらのカード一枚で乗り降りが出来る時代になったのですね。ここで、「ICOCA」と「PiTaPa」の違いを見ておきましょう。一番の違いは、料金に対する考え方。「ICOCA」は前払い制で、チャージをした金額の範囲内で利用できます。それに対して、「PiTaPa」は「ポストペイ」と呼ばれる後払いです。1か月の利用代金を自動集計し銀行口座から引き落とされるというもの。残高不足などを気にせず、利用すること出来ます。ただし、「ICOCA」ではこの後払い方式は利用できません。「ICOCA」で「PiTaPa」路線を利用する場合でも、前もってチャージする必要がありますよ。
次のページでは、「ICOCA」と「PiTaPa」のお得度についてを見てみましょう!