最近、いろいろな雑誌・メディアなどで取り上げられる「街のランキング」。住む場所というものは、地縁や血縁、通勤・通学の便、そしてなんといってもその時の経済事情などの要素を考慮して総合的に判断されるべきものです。そもそも街に格差を与えて「ランキング」をするという概念は……(以下略)。なんて見方もありますが、なにはともあれ、人の考えは気になるもの。ランキングって単純に見ていて楽しいですよね。

というわけで今回は『Walkerplus(ウォーカープラス)_新生活ガイド2008』で見つけた「住みたい街ランキング」を見てみます。なお、アンケートは2008年ウォーカープラス内で1月中旬~2月中旬までに募集した不特定のユーザーの方が回答したとのこと。「新生活ガイド」という事で「ファミリー」よりも「単身」に振れているとは思いますが、そのあたり含み置きの上、読み進めてください。

住みたい街と住んでよかった街に差あり!

まずは、下の表をご覧になってください。

順位 住みたい街 順位 住んで良かった街
第1位 芦屋 第1位 西宮
第2位 梅田 第2位 豊中
第3位 岡本 第3位 吹田
第4位 苦楽園 第4位
第5位 三宮 第5位 高槻
第6位 御影 第6位 枚方
第7位 西宮 第7位 尼崎
第8位 千里中央 第8位 岡本
第9位 夙川 第9位 難波
第10位 箕面 第10位 箕面

(『Walkerplus』住みたい街ランキング」より転載)

「住みたい街」と「住んで良かった街」を比べて感じるのがほとんど一致していないということ。双方に並んでいるのは「岡本(3位→8位)」「西宮(7位→1位)」「箕面(10位→10位)」の3つだけ。他の7つは見事に入れ替わっています。ちょっと意外。でも理屈をつけるにはさほどの苦労はありません。
まず「住みたい街」という言葉には「住めたら良い街=高級住宅街」と「住みやすいと思う街=価値観に合った街」の2通りの解釈があります。本当に住む事を前提に考えると後者で考える人の方が多いでしょうが、アンケートとなると単純に「憧れの街」を挙げる人が多いのでしょう。ましてや「今の自己資金・年収で購入できるマンションに住むとしたら、どの街に住みたいですか?」なんて質問でもありません。

かたや「住んでよかった街」は何といっても「そこに実際に住んでいる(or 住んだことのある)街」しか回答できません。というわけで、どうしても人口の多いところが選ばれる可能性が高くなり、憧れの町・高級住宅街は住んでいる(or 住んだことのある)人の数が少ないので選ばれる可能性が低くなります。

しかし、この考え方だけだと不十分。実はもう一つ理由が考えられます。それは街に対する期待値の話。「住みたい街」は、街に対して大きな(過大な?)期待を持っているため、「憧れ」だけで選んだ場合などは実際に住んでみると案外不便に感じる場合もあります。一方「住んでよかった街」は、もともと経済的な制約などから検討もそこそこに住まいを選んだ人が、住めば都ということばもあるように街の良さを発見して「そんなに期待してなかったのに案外よい街」と感じる場合が多くあります。

といった訳で「住みたい街」と「住んで良かった街」に差があるのは、ある意味当然の話。続いて次ページでは、ランキングの内容を見てまいりましょう。