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共有名義の土地活用が進まない理由 土地の名義は必ず単独名義に!(2ページ目)

土地が共有名義の場合、土地活用がなかなか進んでいかないというデメリットがあります。なぜなのでしょうか?その理由と対応策について解説します。

浦田 健

執筆者:浦田 健

アパート・マンション経営ガイド

これを回避するためには共有者が1つの事業体として、共通の価値観と目的意識がもてるまで十分に計画を話し合う必要がある。
この作業を怠ると、事業は立ち上がっていくことはまずないといっていいだろう。
もし、共有名義の土地の有効活用を考えている方は、覚悟しておこう。

遺産分割は絶対に単独名義に!

将来、土地活用をスムーズに進めるために重要なことは、遺産分割時に共有名義にはだけは絶対にしないことである。
必ず、土地は一筆ごとに一名義。
建物も1軒ごとに一名義にしておくことが重要になる。

こうすれば、所有者本人のみの一存ですべての開発が可能になるし、いつ売却をするのも名義人本人の自由になる。

ただし、被相続人がお亡くなりになってから、遺産分割を兄弟間で相談するというのは争いの元になる。
この争いを避ける手っ取り早い方法が共有持分での遺産相続だったわけだが、共有名義は土地活用の可能性を狭めてしまうのは先ほど解説したとおりである。

このようなトラブルを避ける方法はだたひとつ。
それは、相続が起こる前に、所有者本人が必ず「遺言」をしておくことである。
こうすれば、将来的に土地活用の可能性をつぶしてしまう恐れはほぼ回避することが可能になる。

次回は、土地活用のための正しい遺言の仕方について解説しよう。
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