外国人入居に関する偏見は依然として強い

先日、ベトナムからの入居希望者を管理物件まで案内しました。結局この方は別の物件に入居されたのですが、外国人が日本の賃貸事情についてどのように感じているかを聞くことができ、大変有意義な時間となったようです。

今回は外国人入居について、感じたことをお話させていただこうと思います。

外国人に対する偏見


スタッフがこの入居希望者から言われたことは、

・なぜ我々外国人は不動産業者で部屋を探そうとすると門前払いされるのか?
・自分は来月から企業に勤めるので給料ももらえるし、身分も証明できる。なぜ日本のオーナーは入居に否定的なのか?

ということでした。これに対してスタッフは、

「日本のオーナーは外国人だからという理由で偏見をもっているのです。」

と答えました。

実際、平成19年度新宿区多文化共生実態調査によると、新宿区の外国人の4人に1人は日本人からの偏見を感じているというアンケートがあります。また、そのような偏見を感じる状況としては、60%以上が住まい探しのときというのです。(全国賃貸住宅新聞2008年8月26日4月21日号より一部抜粋)

空室対策として、外国人入居についてお話させていただくことがありますが、オーナーの中には、やはり、

「外国人は、生活ルールを守らないから避けたい。」
「家賃を滞納するから入居させるのは恐い。」

といった声が依然として強いのを感じます。

実際の外国人の入居態度は?


でも、実は、外国人は家賃をきちんと支払いますし、生活ルールもしっかり守る方がほとんどです。ある滞納保証会社によると、外国人の家賃滞納率はわずか2%程度で、日本人の方が圧倒的に滞納率が高いというデータもあるほどです。

外国人は住む場所を探すのに苦労することが分っているので、一度入居したら追い出されないようにきちんとルールを守って生活しているからだと考えられます。

10人に1人は外国人?


全国的にみて、全体の90%以上の賃貸物件は「外国人不可」物件です。にもかかわらず、これから多くの地域で10人に1人は外国人という状況になっていきます。

確かに外国人を積極的に受け入れるというのは、今までの慣習と違ったことを行なうのですからはじめは難しいかもしれません。しかしながら、今の段階から外国人の住まい探しについて関心をもち、外国人入居に関するノウハウを蓄積していくのは非常に大切です。

そうすればタイミングにより、満室経営の一つの方法として外国人入居をスムーズに導入することができることでしょう。
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