カラダにやさしいアパート
先日、募集していたアパートの入居が決まりました。
通常、入居を決める理由は「駅からの距離」「生活の便利さ」「家賃が安い」「仕事場の近く」などが大きな理由だと思います。
しかし、今回入居の決め手になったのは、「この部屋を見学した時だけ体が痒くならなかったから」ということでした。

実はその方、よくよく聞いてみるとアトピーの方だったのです。
昨今、衣・食・住全てにおいて、自然派志向が強まってきています。
「住」の部分である持家を自然素材で建てられる方も多くなってきました。
当然、賃貸でも自然素材でできたアパートなどが注目されだしているのです。

しかし、自然素材でアパートを建てるといっても
「どんな素材で造るの?」
「だけど建築価格が高くなるでしょ?」

この様なご意見があるのではないでしょうか。

そこで今回は、アパート経営の一つの方法として「カラダにやさしいアパート」について、詳しくお伝えしていきますね。

★なぜカラダにやさしいアパートなのか?



ニュース・雑誌を見れば、食の危険や農についての特集が、最近非常に多くなっているのはご存知だと思います。
これも中国製偽造ギョーザ、ミートホープなどの問題から
食の安全性が真剣に問われ始めてきたからだと思います。

建築についても姉歯事件以降同じような現象が出ており
世の中に対する背任行為に対しては、断固とした処分が行われるようになってきています。

このような偽造が、業種を問わず大量に出てきた事で、情報が本物志向・エコへと舵を切られたのではないでしょうか。

実は、アパートにも同じ現象が現れており、「エコアパート」「外断熱マンション」はもちろん、最近ではかなり築年数が経過した木造賃貸アパート再生が、廃材を出さないので環境にやさしいと言われています。

また、食と住は連動しており「玄米菜食」「マクロビオテック」「有機野菜」「無農薬」「農協のファーマーズマーケット」などのブームも、自然な住宅に住みたいと思う需要を掘り起こしていると思われます。

★どのような素材を使うのか?


一番重要なのは化学製品をなるべく使わない事です。
素材は、昔から使用している建材の魅力をそのまま生かすのが一番だと思います。

・床であれば無垢材
・壁であれば珪藻土や漆喰
・断熱材は羊毛を使用

素材をあげてばかりでは限がありません。
ここで重要なのは、大家さんが設計士・工務店と一緒にプランを考え、入居者のために愛情を込めて造るということです。

★古民家アパートの事例


当社スタッフが築30年の古民家を改装したアパートでは、1階に大家 2階はワンルーム3部屋を賃貸として貸しています。
初めこの物件を見た時は廃墟で、聞いてみると3年以上だれも住んでいないとのことでした。

そこで施したリフォームは

・床はすべて無垢材に貼り替え
・壁は漆喰
・外壁に板を貼り強化。見た目をロッジ風に変更

と、大きく変更したのはこれだけですが、これだけで見違えるようになりました。
さらに驚いた事は、募集3日間で3部屋に対して5組の入居申込みが入ったことです!

築30年でも、その魅力を生かしたアパートに、多くの方が興味を持っているんだと気づかせてくれました。

★カラダにやさしいアパートの事例


オーナーが「癒されるアパートを造りたい」とのことでスタートした案件があります。
実はこの土地、敷地は間口2mの敷地延長で周りは3階建以上の住宅やビルに囲まれている厳しい環境でした。
そこで取り組んだ内容は

・天井高を4mにして、囲まれている圧迫感を与えない
・床は無垢材
・断熱材は羊毛を使用
・外断熱工法で結露防止

このアパートが初めにお話しした「カラダにやさしいアパート」です。
アトピーやアレルギーの方も身体に不調を感じなかったとの意見がありました。
体が良好であれば気分がいいですよね!

★体と心は共通している


最近強く思うのは「カラダにやさしいアパート」は「心にやさしいアパート」だということです。つまり入居者が気持よく住めるアパートとは、入居者を癒し、活力を与え、家族のように温かく迎えてくれる母のような存在ではないでしょうか。
当然このような物件は長期入居も見込め、安定した収益を確保することもできます。

これからは、人にやさしいアパートが入居者から支持され本当の意味で無理なく満室経営を続ける事が出来る時代が来るのではないかと思います。
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