ニューイングランド様式をルーツに持つアメリカの輸入住宅
今回ご紹介するのは、ニューイングランド様式をルーツに持つアメリカの輸入住宅です。ニューイングランド様式とは、アメリカに渡ってきたイギリス人達が本国の建築様式を基に発展させたスタイルで、優雅な縁取りや、シックで上品なインテリアが特徴です。北米住宅ならではのダイナミックな空間。2Fへの階段が設けられた開放的なリビングルームは、ETHAN ALLENの家具と木の素材感が生きるインテリア。
上の写真は、ETHAN ALLENの家具と木の素材感が生きるインテリアのリビングルームの様子です。キッチン~ダイニング~リビング~2階への階段とオープンな作りになっていて、どこにいても家族の気配が感じられるような間取りになっています。
枠のデザインにこだわったリフォームでインテリアの完成度を上げる
アメリカンスタイルの輸入住宅のインテリアの特徴は、幅木やまわり縁、サッシのまわりの木枠などに大きな額縁が付いていることです。あまり目立たないように思われがちですが、この枠まわりのデザインは、部屋のイメージやグレード感を大きく左右します。ダイニングリビングルームを臨む。重厚感溢れる太い木枠で縁取られた開口から見るリビングは、まるでホテルのロビーのよう。
部屋に重厚感を出したい、ひとクラス上のインテリアを楽しみたい時は、上の写真のような掘り込みがほどこされた幅広の額縁を使うと効果的です。逆にモダンやシンプルにしたい時は、薄くシャープなラインの枠にすればOK。リフォームの際には、枠のデザインにこだわるとインテリアの完成度が上がります。
ベビーベッドや夫婦のミニリビング+寝室でゆったり暮らす
寝室を広めに計画しておくと、子供が小さいうちはベビーベッドを置いて一緒に眠る、大きくなって個室を持つようになったら夫婦のためのミニリビングにするなど、ライフステージに合わせて寝室の使い勝手を変化させることができます。ベッドの脇に夫婦のためのミニリビング。子どもが小さなうちはここに子ども用のベッドが置けるようになっている。
寝室の間接照明。奥はバスルーム・ウォークインクローゼットへと続いている(東急ホーム)
上の写真は、夫婦の主寝室の様子です。ベッドの脇には夫婦のためのミニリビングがあり、子どもが小さなうちはここに子ども用のベッドが置けるようになっています。またベッドの奥にはウォークインクローゼットと専用のバスルームが付いています。
輸入住宅では、夫婦の寝室に大きなボリュームが置かれています。ただ寝るだけの部屋という作りではなく、夫婦がより快適に過ごせるよう、様々な工夫がこらされているのが特徴です。日本では寝室のリフォームと言うと、どうしても他の部屋に比べて後回しにされがちなのですが、夫婦の絆を生み、身体と心をいやす大切な部屋ですので、シッカリ計画しましょう。
次のページでは、これぞアメリカン! 家の中心にあるオープンキッチンです。