住宅設計・間取り/収納プラン

置き家具に頼らない!シンプル収納プラン

居住スペースをとるか収納スペースをとるかが究極の選択。そこでお薦めしたいのが、収納家具を使わない家具レスな収納プランです。

すはら ひろこ

執筆者:すはら ひろこ

収納ガイド

居住スペースを思い通りに確保するには、収納を必要なぶんだけ建物に組み込んでおくのが合理的。建築家・大庭明典さんが設計したKN-HOUSEは、若いご夫妻と幼い姉妹の4人家族の住まいです。収納家具がないので室内広々、それなのに収納たっぷりな家具レスの暮らしを実践中。そんな暮らしを支えている収納プランのエッセンスをご紹介します。

棚を造る

家具レスなKN-HOUSEで、最初に目に留まるのがリビングダイニングの棚。収納の造り方には色々な方法があるように思いがちですが、収納の基本は棚です。この棚に扉を付けるか付けないか、棚の寸法をどうするか、素材は何にするかなど、収納の造り方次第で使い勝手や外観を調節できます。

KN-HOUSEの棚は実用重視で扉のないオープン棚にして、テレビやスピーカー、ノートPCをはじめ書類ボックスなど、日頃よく使う日用品が収納されています。施主さん曰く「収めたいものに合わせて棚の仕切りを考えた」そうです。
地下に通じる階段の手すりを兼ねて造り付けられた棚。階段側から裏板が外せるので、背後から配線を組み替えることが可能。
多くの家庭では部屋の主要な場所にテレビがあり、その廻りには雑誌や新聞をはじめ、ひざ掛けや爪切り、粘着ローラー(通称コロコロ)など様々なモノが集まります。それなのに、テレビと収納とを結び付けて考えている人はあまり多くありません。DVDやゲーム機をしまう程度の収納ラックでは、またたく間にモノが溢れてしまうので要注意。

その場での過ごし方を想定して、何をどうしまうかを考えた収納を間取りの中に反映させましょう。シンプルな棚があるだけで、収納家具に頼らない暮らしが可能になります。

さらに、ダイニングでの収納問題も家具レスで解決しましょう。
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