一戸建て購入/分譲住宅・建売住宅選び

分譲住宅の選び方とチェックポイント(3)

分譲住宅の購入において重要なポイントにコミュニティーとそれを形作る供給者サイドの仕掛けがあります。今回は、この二つがあることによって「資産価値」が維持されるというお話です。

田中 直輝

執筆者:田中 直輝

ハウスメーカー選びガイド

今回は「資産価値」について考えてみたいと思います。注文住宅であれ分譲住宅であれ、住宅は高い買い物です。ですから、ずっとその資産価値を保ち続けたいものですよね。そのためにはどんな努力が必要なのか、どんなチェックポイントがあるのか、分譲住宅を例にご紹介します。

資産価値を維持するための街の美しさ

リスボン
ポルトガル・リスボンのまちなみ。大航海時代からの古いまちなみで屋根瓦など外観に統一感があり、街としての「美しさ」を醸し出している
資産価値についてご説明する場合、海外の事例をご紹介するのがよさそうです。旅行などで欧米の街を訪問された方も多いと思います。その際、「きれいな街だなぁ」と思った経験はありませんか。それはその街に建物のデザインや外観(例えば屋根瓦)が統一感があるからです。

デザインや外観だけではありません。庭やエクステリアにもまとまりがあり、風景にとけ込んでいますよね。アメリカの映画などで、週末に芝刈りをするシーンがよく見られます。これは一定期間、芝を放置しておくと美観が損なわれ、住宅地の資産価値が損なわれると認識されているためです。

ヨーロッパでは、バルコニーに必ず花を植えなければいけないとか、洗濯物を外に干してはいけないなどといった数々の制約がある地域もあるようです。これは景観上の配慮で、同じように資産価値を意識した取り組みです。電柱の地中化が義務づけられているケースもあります。

日本でも浸透し始めた住民ルールによる街づくり

このような海外の事例をご紹介するのは、日本の住宅地にも同様の考え方が浸透し始めているからです。とくに新しく開発される住宅地の場合はそうしたケースが見られるようになってきました。ある一定の住民ルールが予め用意されていて、分譲住宅を購入する際はそれに合意することが求められる場合もあります。

日本の事例
日本の住宅地においてまちなみに配慮した事例。和テイストの外観で統一され、落ち着いたまちなみが形成されている
欧米ほど制約がやかましいわけではありませんが、住宅地の雰囲気を損なうもの、例えば隣家との境界となる塀やカーポートの設置の仕方、ガーデニングの奨励などといったことが、住民ルールとして定められている場合も多いようです。

このようなことは、まちなみの美観を維持すること、ひいては住宅地の資産価値を下げないための取り組みなのです。ですから、コミュニティー全体が住宅地の資産価値の維持と向上に熱心に取り組んでいることも、分譲住宅選びの重要なポイントになるのです。

私は、これまで数多くの分譲地を見てきました。次のページでは、その中からいくつか特徴的な事例をご紹介します。
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