解体工事は最大のトラブル発生源
施工は解体工事の段階から始まるといっていい。一見地味な作業だが、問題が発生する可能性が高く注意が必要だ |
解体工事中に発生したご近所からのクレームについて、ハウスメーカーが依頼した解体業者であればそのハウスメーカーが積極的にクレーム処理にあたれるわけですが、もしそうでない場合はクレームやトラブルの処理に消極的にならざるえないというわけです。
また、最近は環境問題への配慮から解体時に発生する廃棄物の処理に対して、責任が問われるようになっています。ハウスメーカーの場合、独自に廃棄物処理の仕組みやルートといった、適正な処理の体制をを作っているのですが、よその解体業者の場合、適正な廃棄物処理を本当に行っているのか、よくわからない場合が多いのです。
メリット・デメリットを見極める必要も
確かに建築費用の点では、ハウスメーカーのネットワーク以外の解体業者に依頼した方がメリットがあるのかもしれませんが、デメリットや不透明な部分も多いということを、私たちは理解しておく必要がありそうです。ハウスメーカーでは、新築現場はもちろん、解体現場から発生した廃棄物処理にも力を入れている。写真は積水ハウスの「ゼロエミッションセンター」の様子 |
少し詳しい説明をしますと、あくまでも見積金額なのです。解体費用を少なく見せかけて、削ったコストを本体価格に上乗せするなんてケースはよくあること。ハウスメーカー各社は契約を獲得するのに丁々発止を繰り返していますから、ライバルの動向を見ながらこのくらいの数字の操作をするようです。
住まいの建築費用をできる限り抑えたいという気持ちはよくわかるのですが、なかなか簡単じゃないということは、このことからもわかっていただけると思います。
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