食材や水、空気のおいしさが一番
自宅とは異なった住空間づくりも別荘ライフが堪能できる要素 |
「海抜300メートルくらいなので夏は涼しいし、冬も温泉があるのでいいですよ」。伊豆に来て、とりわけ奥様が気に入っているのが、食材。「キンメダイの刺し身がとてもおいしいんです。春先には必ず食べています。それ以外のお魚も地元で捕れたものがほとんどなので新鮮でおいしいし、野菜もJAの朝市で買うといつも採れたてです。100円くらいで買ったレタスやナスが、おいしく食べられるの!水がいいからか、お豆腐もおいしいですよ」とベタほめです。魚は市場もあるし、船から降ろしたものも買える。地元の魚屋さんでは調理してくれるところもあるのだそう。
「ふだんは仕事を持っていて忙しいので、料理はほとんどしないのですが、伊豆に来ると器などにもこだわり、楽しみながら作りたくなるんです。時間もゆっくり流れて、心にゆとりが生まれる感じ」と奥様。Nさんは船釣りも得意で、友人を誘って釣りに出かけることもあるそう。「釣り上げた大物をさばくのも上手ですよ」と奥様。旬の素材はもちろん、都会では感じられない水や空気のおいしさも、伊豆でははっきり感じることができると二人は口を揃えます。
静かにリラックスするために行くところ
ボート遊びもできる一碧湖(写真提供:伊東観光協会) |
温暖な伊豆半島は、都会よりひと足早く桜が楽しめるところ。Nさんの別荘では、秋の紅葉が終わると、敷地内のクヌギや落葉樹の葉が全部落ち、2階の窓から伊豆の海が見えるようになります。自然のなかで四季を感じられることが、Nさん夫妻のリフレッシュにつながっているのです。
Nさんの購入した別荘地では全体の6分の1くらいの方は定住しているそうです。「私たちのまわりにも、7年前に比べて新しい別荘がずいぶん建ちました」(Nさん)。陶芸家はじめ芸術に携わる人が多く定住しているのも伊豆高原の特徴。奥様のお友達にはボタニカルアートの先生がいて、伊豆で個展を開くなど趣味を極めている人もいるとのこと。Nさん夫妻も、将来リタイア後はここに定住?それとも海外に移住?など、どうしようかと検討中とのことでした。
夫婦でのんびり寛ぐための別荘のポイントとしては、自宅から出やすいエリアを選ぶこと。また温泉など自然にプラスアルファの魅力があるとライフスタイルの幅が広がり、年間を通して利用できることにつながります。定住者が多い別荘地は暮らしやすいということの基準にもなると考えるといいですね。
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