法令上の制限があることも知っておこう!
土地にはそれぞれ法令で定めた制限があり、その範囲内でないと建物が建てられません。これはマイホーム購入の際にご存知でしょうが、建ぺい率と容積率もそのひとつ。別荘地の場合は、自然を残すためこの規制が厳しいエリアがほとんど。例えば建ぺい率20%、容積率40%以下という具合。この規制だと、1区画1000平米くらいないとゆったりした街並みになりません。またリゾート地は国立公園内にあることも多く、その場合は自然公園法の規制を受けることになります。那須塩原にある日光国立公園の指定地域内にあるリゾート地では、建ぺい率20%、容積率40%以下という規制以外に境界から2m以上離して建物を建てる、高さは13m以下などの規制があるそうです。第2種特別地区、第3種特別地区など場所によってその条件も変わりますし、県立自然公園にも規制があります。なかには外壁や屋根の色などにも制限がある場合もあるので、別荘地を購入する場合は、どれくらいの大きさの別荘が建てられ、デザインに制限はないかなどを、担当者にしっかり聞いておきましょう。
広大な別荘地ならどんな場所にあるかも大切
別荘地のなかには歴史もあり、総区画数が1000区画を超える大規模な物件も数多くあります。規模が大きくなると、土地の形状はもちろん、眺望、標高、周辺の状況なども異なってきます。リゾート物件の情報誌などを見ると、「管理事務所に近い区画販売中」というコピーがついている場合がありますが、これは利便性がいいということです。困ったことがあると、まずは管理事務所。高原でのトラブルは冬におこりがちですが、雪が積もっているときでも、管理事務所が近いと便利です。
また路線バスが運行されている別荘地もあり、管理事務所はバスの停留所の近くにある場合も。そういった別荘地なら、車の運転ができなくても、便利に利用できることになります。路線バスが別荘地のなかを通っている場合もあります。一般の車も通行できる道路ですと、首都圏ほどでないにしても、騒音が気になります。
幹線道路沿いが住居地域に指定されていると、建ぺい率、容積率の規制が緩くなります。お店などを営業する方や定住の方にはお勧めですが、静かな環境を好まれる方は、避けたほうがいいでしょう。
それは周辺にペンションの多いエリアでも同じです。ペンションに宿泊される方は車で来られますし、朝早くに散歩されるなどペンションの周辺は人通りが結構あるものです。不特定の人が行き来すると気になる場合もあるでしょうが、逆に防犯面では人の目が多いので安心というメリットもあります。
一方、周辺に別荘がなく、夜になると真っ暗になるエリアは、静かですが、寂し過ぎることもあります。賑やかな場所がいいか、静かな場所がいいかもあらかじめ考えておいたほうがいいでしょう。
広大な別荘地は、豊かな自然に恵まれていますが、ミクロ的に見ると少しずつ違いがあります。自分がどんなリゾートライフを送りたいのかを考え、土地を選ぶようにしましょう。