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薪ストーブに詳しくなろう(2ページ目)

別荘を建てたら薪ストーブを備えて、火を見つめながら静かな時間を過ごす。それもまたリゾートライフの楽しみです。今回は、薪ストーブの知っておきたい基礎知識を取材しました。

平野 ゆかり

執筆者:平野 ゆかり

別荘・リゾートマンションガイド

気になるお値段は?

薪ストーブを設置したいなら、間取りを考える時点で設計士さんに言っておく必要があります。なぜなら、薪ストーブには煙突がつくから。もし、家が完成して、しばらくしてから取り付けるつもりなら、煙突の穴だけでも最初につけておくと便利です。また、セパレートした部屋に置くより、吹き抜けのような間取りに置くのが効率的。吹き抜けがあれば、1台の薪ストーブで家全体を暖めることができます。

で、気になるお値段ですが、前のページの写真に写っているベルギー製の鋳物製タイプで本体が38万8500円(税込み)。これで56平米~76平米くらいの部屋を暖めることができ、本体価格に煙突や設置工事費用が加わって、だいたい90万円~100万円くらいで設置できるとのこと。

「えっ、100万円!」と言ったら、「一生使えるし、これがあれば電気やガス、石油の暖房費はかからないのだから、安いでしょ!」とのこと。そういえば、壊れることはまずないので、意外に安いかもしれませんね。

メンテナンスはどうするの?

重りつきブラシ
煙突を掃除する重りがついたブラシ


薪ストーブのメンテナンスは、煙突掃除です。屋根の上に上がって行う作業なので、命綱もあったほうが安心です。要するに、煙突の中につまった灰を落とす作業ですが、柄のついたブラシやおもりの付いたブラシを使います。今回、岩崎さんが勧めるのはおもり付きのもので、煙突の中にいれ、ストーブのところまで一度届いたら、そこで印をつけ、あとは上げたり下げたりしながら掃除をします。

ストーブの中に落ちた灰は、掃除機で吸い込むのですが、専用の灰受けバケツを掃除機に接続して行います。

また、ガラス窓のまわりはガスケットロープで、扉とのすきまを埋めていますが、これもたまには交換します。はがして、セメントの汚れをマイナスドライバーのようなものでこそげ落とし、もう一度新しいセメントを充填し、新しいロープをつけます。本体は汚れをおとし、オリーブオイルを塗っておくと、光沢も出るし、さび止めにも効果的です。

「以上のようなメンテナンスを、1年に一度くらい行えば、とても長く使えますよ」と岩崎さん。
暖炉
暖炉の火は眺めているだけで、心が落ち着いてきます


生の火が部屋のなかにあると、そこに人が集まり団欒が生まれます。「自然界にちょうどいい揺らぎを『f分の1の揺らぎ』といわれています。小川のせせらぎや風のそよぎ、そして炎の揺らぎも、それに当たるといわれています。見ていても飽きない、心が落ち着いてくる、そんな効果を及ぼす炎の揺らぎで、人は癒されるのです」

人の心と体を暖める薪ストーブ、機能面でも精神面でも魅力がいっぱいでした。

今回の記事はログハウスメーカーであるビッグフットに協力いただきました。代官山の展示場では、薪ストーブやダッチオーブンなどのイベントが行われていますので、ご興味のある方は参加されるといいですよ。
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