インナーフレームで6メートル幅の大空間を手に入れる

エアロハウス

1ユニットで建てたエアロハウスの施工例。基礎となる柱脚が高く、お施主様の趣味であるボートを置いたり駐車スペースとして床下部分を使用


どんな別荘を建てるかは楽しい悩み事です。今回は建築家と建てる、コンパクトながら開放感を満喫できるエアロハウスを取材しました。すでに70棟を超える施工実績のあるエアロハウスは、建築家である村井正さんが手がける住宅です。「もともと大きな建物の設計を専門にしていて、住宅はあまり手掛けていなかったのですが、別荘は楽しそうだなあと思ったのがコンパクトハウスを考えるきっかけになりました」と村井さん。

リビング

エアロハウスの内観。風景を楽しむ大きなフィックス窓がある開放的な空間が生まれている


エアロハウスは、ロの字型に組んだ強固な木造フレームが基本。これが構造材となり、フレームを45センチから1メートル間隔で並べた表面を構造用合板で固めたものが居住空間になります。見た目はシンプルな「ボックス」ですが、幅6メートル(奥行は自由)の大空間が生まれ、そこに大きな窓が付きます。ユニット販売の場合は広さは20.5坪のものがあります。

別荘に向く断熱性と可変性が特徴

エアロハウス

開閉できる大きな窓を用いたエアロハウス。エアロハウスは建築家とともに注文住宅のように間取りの依頼もできる

これがなぜ別荘に向くか?1点目はまず断熱性です。このエアロハウスは、構造材の外側に断熱材を貼り、通気層を確保、そのまわりをすっぽり外装材で覆うもの。床・壁・天井が完全に断熱材で包まれる外断熱工法に空気循環システムを採り入れた外断熱通気工法なので、気密性が高く保温性にすぐれています。

 

別荘

こちらも別荘として建てられたエアロハウス

眺望を楽しむ大きな窓はフィックスが基本ですから、開口部から冷気が入 りこむことはなく、寒冷地の別荘に適しています。ちなみに換気用の窓は側面にとられています。また構造材はレッドウッドかカラマツの集成材で、すべて室内に露出しているため、安定した環境で木材が長持ち、ロングライフに対応します。

2点目は基礎です。ユニット自体が強固であるため、基礎は柱脚だけで足りるということ。通常、在来工法では基礎が建物を支えるため、床部分の造成が必要になります。しかしながら、このエアロハウスは建物自体が強固であるため、柱脚があればよく、敷地の造成が最小限で済みます。「基礎にかかる費用が安く抑えられ、柱脚の形式を変えることでさまざまな地形、環境に建てられるのです。とりわけ傾斜地に適した工法です」とのこと。

トラック

4トントラックで移動できるユニット

3点目は工期。シンプルな基本ユニットは4トン車で移動できます。現地で組み立てる必要がありません。現地で柱脚をつくれば、あらかじめ組み立てたユニットを運び入れて組み立てることもできるので工期が短く、リーズナブルなコストで建てることができます。

では、次のページで室内空間の特徴を見てみましょう。