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建築家と建てるコンパクトな別荘 「エアロハウス」(2ページ目)

第2の人生を過ごすために、どんな別荘を建てるかは楽しい悩み。今回、建築家と建てるコンパクトながら空間を自在に使える木の家・エアロハウスをご紹介します。

平野 ゆかり

執筆者:平野 ゆかり

別荘・リゾートマンションガイド

3次元にリフォームできるスケルトンインフィル

吹抜け空間

天井高6メートルの大きな居住空間。ロの字型のフレームの連続性がよくわかる。スキップフロアの間取りも自由だ


室内空間を見てみましょう。室内はワイドスパンのスケルトンインフィル。木のぬくもりに包まれた空間で、しかも壁の変更や水回りの移動などが容易です。等間隔のロの字型フレームはそのまま本棚のように収納スペースとして使うこともできます。空間の高さは最大6メートルまで可能ですので、ほぼ2階分にあたります。この大空間には柱も壁もありませんから、間仕切りしたりスキップフロアにするなど、空間を自分の好みで変えられるというのが特徴。またユニットはつないだり、重ねることも可能ですから、増設したり2階建て、3階建ても短い工期でできます。

「日本の木造住宅の平均寿命は33年といわれています。これはライフスタイルに合わなくなることで建て替えるケースも多い。自由にリフォームできることでライフスタイルの変化にも対応できます。また移設や移動が可能なので、住む場所を変えても大丈夫。ロングライフに住める住宅です」と村井さん。

間取り変更やカスタマイズは車のオプション感覚で自由。住んでからもいろいろ手を加えやすいため、趣味性の高いセカンドハウスを求める人にも、この可変性は魅力といえます。

顔写真

2002年からエアロハウスを手掛ける建築家・村井正さん。自身もコンパクトハウスを製作中

当初は規格住宅で開発したエアロハウス。ユニットを購入してセルフビルドで建てることができます。「セルフビルドの方もいらっしゃいますが、打ち合わせながら注文住宅として建てること人のほうが多いですね」と村井さん。現地に出向き、まわりの風景を見ながら、一生つきあう風景を選び、そこに大開口の窓を採る。そこからプランづくりが始まるといいます。

すでに施工例70棟を超えるエアロハウス。その内訳を伺うと、セカンド利用より居住用として使われるケースのほうが多くなっているとのこと。居住性の高さが評価されていると思われますが、寒冷地や傾斜地の眺望を生かした別荘を建てたい人には選択肢のひとつに加える価値がありそうです。


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