通勤圏でありリゾート地でもある逗子
沖に出てからヨットの帆を揚げる |
Hさんの実家は川崎でしたが、お父さんの定年後の希望で、静岡県富士宮市で田舎暮らしをスタート。それが15年前のことです。
Hさん自身は会社員ですし、船にも乗りたいので逗子に引っ越しました。「逗子から田町までJRで通勤しました。逗子に住むと海が近いから、家を出ても、海に行くか、会社に行くか悩むことが何度もありましたよ。いい波だなあって思うと、やっぱり今日は海だ!てことで、会社を休んだこともあります」とHさん。
船を共有する仲間は、みんな湘南に住んでいるわけではありませんでしたが、どうせ住むならと湘南に近いエリアに住んでいるそうです。みんな海が一番!
マリンスポーツを日頃から楽しみたい人にとって、どこに住むかは大切なこと。その点、逗子は都心へのギリギリ通勤圏であり、マリンスポーツを楽しむ人にとっては、身近なリゾート地であるのです。
共有することで、気軽に海を楽しむ
今、Hさんたちが共有しているクルーザーは、30フィート(約9m)で標準価格1千数百万円くらいだそうです。それに加えて年間の維持費は100万円くらい(高いマリーナだと200万円くらい)かかり、15名くらいで共有しています。「維持費は年間一人6万円くらいです。いずれみんな年金生活者になることを考えて、あまり高くならないようにしておかないとね(笑)」とのこと。
「ヨット=ステイタス=お金持ちというイメージがあるけれど、自分とは関係ないよ」と話すHさん。とはいえ、ヨットを楽しむ人たちは、若い頃からずっとヨットに親しみ、仲間をつくってきた人が多く、深い絆で結ばれているようです。サーフィンなどは一人でもできるけれど、クルーザーは一人では無理。しかも一度、海に出ると命もかかってくるので、それだけ仲間同士の信頼は強いのです。お金と時間があっても、一朝一夕にはヨットマンにはなれない、そんな気がします。遊びのスケールが大きいだけに、さらに憧れは増します。
湘南ヨットマンのセカンドライフ(2)では、人生について語ってもらいました。引き続き、お読みください。
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