部屋を借りる時にかかるお金はなにも家賃だけではありません。侮ってはいけないのが、礼金と敷金。

「礼金」=いわゆる大家さんに「お礼」という名目で払うもの。二度と戻ってくることはない
「敷金」=担保の意味合いで、一時的に預けるもの。家賃の滞納や、ものを壊してしまった時などに使われるが、原則として返還されるもの

それぞれ、このような意味を持つお金ですが、じつは法律で定められたものではなく、古くからの慣習として行われているものなので、地域によってその考え方が違い、それが礼金・敷金の差を生む結果となっているのです。

ちなみに、首都圏では、「礼金2ヵ月、敷金2ヵ月」が主流。もっとも、最近では、「礼金なし」なんていう部屋もあるようですが…。
これが、近畿圏では、「敷引き」という制度になります。礼金なし、敷金が5~10ヵ月となり、退去するときに何ヵ月分かを「敷引く」制度です。つまり、「敷引き」分がほぼ「礼金」のようなもの。10年以上前は2割の敷引きが多かったようですが、最近では絶対金額を提示しているところが多いようです。(ちなみに、以前は敷金20ヵ月分!という時代もあったようであり、家賃5万円の部屋を借りると100万円の敷金を払っていたとか。引越しも一大事ですね)

これが、同じ関西でも、おとなりの京都は違い、どちらかというと関東と同じ考え方。ただ、金額で表示されていることが多く、月数に換算すると、礼金3~4ヵ月、敷金2~3ヵ月のようです。

また、ほかの地域を見てみると、北海道(札幌市内)では、礼金なし・敷金~2ヵ月、九州(福岡市内)では、礼金なし・敷金4~5ヵ月、中国(広島市内)では、礼金なし・敷金2~4ヵ月、東海(名古屋市内)では、礼金0~3ヵ月・敷金2~4ヵ月とさまざま。

本当に地域によって違うんですね。この礼金・敷金の考え方は最近トラブルが多い、退去するときの原状回復(敷金精算)に大きく影響してきますので、契約する時に十分確認してください。
(原状回復については、またの機会に)
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