でも、「こだわり」のあるマンションも・・・
港区にあるN3ユニテ。スタイリッシュな外観とは反対に、室内はシンプルで機能的。 |
とはいえ、「住まい」とは単に空間があればいいというわけではありません。やはり、普通にはない何かを求めた賃貸マンションに住みたい!というニーズももちろんあります。そんな要望に応えるのが「デザイナーズマンション」というわけです。あえて言うなら「こだわりのある個性派マンション」。
そのこだわりを建物に反映するためには、やはり建築家(デザイナー)による設計が必要になるわけです。どんなこだわりがあるのかは、建築家それぞれによって十人十色。
例えば、普通ならファミリーが暮らせる60平米ぐらいの広さの住戸を、各個室という概念を取り払ってワンフロアーにしてしまうとか、開放感を求めてお風呂やトイレの戸をガラス張りにしたりなくしたりしてしまうとか、スタイリッシュな外観に仕上げてかっこよさを追求しつつ、室内はあくまでも住みやすい間取りにするなど、ほんとうにさまざまなコンセプトの賃貸マンションがあるのです。
とはいえ、建築家がまったくの趣味で設計しているわけではありません。あくまでも、入居者ニーズのヒアリングをもとに、今求められているマンションを設計しているのです。
人気が高い物件が多い。借りるには?
これだけの条件を揃えたデザイナーズ物件なのですから、もちろん入居希望者は多く、空室待ちをしている物件もあるほど。もし、「このデザイナーズマンションに住みたい!」と特定物件への入居を希望するのなら、その物件を扱っている不動産会社へ直接アプローチするのがいちばん。取り扱い不動産会社を調べるには、物件周辺やエントランスにある掲示板などに会社名がないかどうか確認してみましょう。
また、住みたいエリアが決まっている場合には、そのエリアを実際に歩いて探索してみて気に入ったデザイナーズマンションがあれば、周辺の不動産会社や入居者にヒアリング(不審者と間違われないように注意!)し、やはり不動産会社にアプローチするのがベスト。
さらに、「エリアも物件も決まっていないけど、デザイナーズマンションに住みたい」という方には、ネット検索がいちばん。一度に取り扱い不動産会社や物件が検索でき、中には空室が出たらメールしてもらうように登録することができるサイトもあります。
デザイナーズマンションは住みにくい?
デザイナーズマンションで気になることといえば、もちろん家賃。設計料やその他こだわった素材を使った建物はもちろん、建築コストが高くなりがち。当然、その高さは家賃の高さに跳ね返ってきます。一般的に、家賃は相場の1割程度高め。人気のある物件なら2割ほど高いこともあります。
もうひとつ、デザイナーズマンションの特徴で言えるのは、建築家のコンセプトが理解できない入居者にとっては住みづらいかもしれないということ。デザイナーズマンションへのあこがれだけで借りてしまうと、後で後悔することにもなりかねません。どんなコンセプトで建てられたマンションなのか、そこでの生活はどんなイメージなのか、借りる前にチェックすることが必要です。
一度検索してみてください。「これが本当に賃貸なの?」ってびっくりするような物件がたくさんありますよ!
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デザインマンション