悪質な詐欺にご用心
福岡、佐賀、熊本の三県警の合同捜査本部は、水道工事の能力がないのに「月500円の登録料を払えばトラブル時に無料修理する」などとウソをつき学生らから現金をだまし取ったとして、詐欺と特定商取引法違反の疑いで「住宅水道設備」代表(23)ら4容疑者を逮捕した。 |
その契約、本当に交わして大丈夫? |
6月17日、こんな事件がありました。この容疑者は、とくに一人暮らしをはじめたばかりの大学生を狙い、約1900人に対して詐欺の契約をさせ、およそ1900万円をだまし取ったそう。
その手口は、学生が住むアパートなどを訪問し、「ほかの入居者は全員契約しています」などとウソをついて契約させたそうなのです。
被害者たちは、水道設備メンテナンスサービス料という名目でそれぞれ6000円から1万8000円支払い、熊本市のある大学生3人は、月額500円の3年分、1万8000円をそれぞれ払っていました。
狙われた「一人暮らしをはじめた学生」の理由は?
一人暮らしを始めたばかりの学生がターゲットに |
容疑者たちはなぜ学生を狙ったのでしょう。「一人暮らしは家族の邪魔が入らないし、学生なら世間ズレしていないから」と容疑者のひとりは話しています。たしかに、一人暮らしをし始めたばかりの学生は、世間知らずでカンタンに悪質業者の手口に引っかかってしまいがち。しかも、玄関先で長々と勧誘されるとつい契約してしまうこともあるかもしれません。ターゲットになりやすい存在です。
今回のケースもウン十万円もする高額な英会話教材や羽毛布団の勧誘とは違い、1~2万円程度の大学生でも払える金額に設定されていたことや、あまりに強引な勧誘を終わらせたいなどの理由で契約してしまう被害者が多数あったようです。もちろん、被害にあった人の中にはクーリングオフ(ある一定期間内なら違約金なして契約を解除することができる)しようとした人もいましたが、ほとんど応じてもらえず、結局消費者生活センターなどに苦情を相談するしかなかったのです。
>>>>>一人暮らしでも引っかからないためには?