室内は、まるで別荘のよう
取材をしたのはちょうど新緑のころ。けやきからの木漏れ日がまぶしかった。リビングの窓は下半分が磨りガラスになっており、プライバシーが守られつつ、四季を感じられるようになっている | |
スタイリッシュな生活が送れるよう、室内もいたってシンプル。キッチン、パウダールームは白で統一され、豊富な収納が設けてあるので生活感を出したくない時には隠す収納ができる | |
天井につけられたライティングレール。室内に凹凸がなく、空間を自由にアレンジできるところがクリエイターの心をくすぐる |
玄関ドアを入ると、「六本木ヒルズ」とは違うと説明されていても、またその違いに驚き。「ココは表参道ではなくって軽井沢の別荘??」とマジで感じる空間・景色でした。新緑のケヤキが窓一面に広がって、桜の質感を生かしたリビングのフローリングに木洩れ日が射し込む。
「表参道のケヤキを、とても意識した設計になっているんですよ。部屋にいながらにして四季を視覚でも感じられるって素敵ですよね」(本島さん)
「ここは自分たちで生活をクリエイトできるような方々を意識してつくりました。だから住宅の基本性能は高いレベルを保ちつつ空間はできるだけシンプルにしています。天井にライティングレールをつけているのも、クリエイティビティを生かせるような仕掛けなんです。」(本島さん)
「ヒルズ族というと六本木ヒルズの居住者で、特にIT関係のイメージが強いのですが、表参道ヒルズ族は個性的なクリエイターの代名詞・・になると良いですネ」(加藤)
街と建物の調和が絶妙
「是非、屋上からの風景も見ていただきたいんです」という本島さんの後に続き、廊下を歩いて屋上にでると「表参道ヒルズ」のコンセプトがまた実感できました。
「表参道のけやき並木と表参道ヒルズの屋上庭園、さらに奥の明治神宮の緑が一体となっていますよ。表参道の街並みに溶け込んでいるという表現がぴったり。さすがに安藤忠雄氏の建築ですね!」(加藤)
「文化、芸術、ファッション・・・いろいろなインテリジェンスが存在し、触発しあっていく街が表参道だと思います。だからこの建物には表参道が大好きでクリエイティブな大人達に住んで欲しいんですよ。」
都会のど真ん中にあっても、緑を忘れない。表参道のシンボルでもある並木道と違和感なく存在しているヒルズ。けやき並木と緑化した屋上(左写真)。表参道であることを忘れてのんびりできる屋上テラスが利用できるのは入居者の特権(右写真) |
間取りと賃料は?
「住宅は何戸あるのですか?」
「全38戸です。地権者分が半数以上ですので、実質的に我々で賃貸に出している部屋は10戸ちょっとです。」
「間取りは、1LDKが多いようですが?」
「そうですね。クリエイターの方が、くつろいで住んで創作活動もできる。そんな空間を演出したかったので、間取りは60平米前後の1LDK前後が中心になっています」
「なるほど、1人か2人住まいをイメージした間取ですね。賃料は、どのくらいですか?」
「賃料は90万円から用意させていただいています。表参道に面した希少性のある住宅なので、周辺相場よりもやや高い賃料になっています。」
賃料は、相場と比較すると確かに高い・・・ので、この希少な立地環境とコンセプトを評価する人が居住することになるのだろう。
クリエイター垂涎のブランド賃貸住宅の登場である。
<関連サイト>
・表参道ヒルズゼルコバテラス
・森ビル
・六本木ヒルズ