賃貸か購入かは、お金も関係する話ですが、それ以外にも比較検討する要素はあるはずです。
そこで、今回は【気持ち】の面を考えてみましょう。
賃貸のよさは「気軽さ」
結婚や家族が増えるなど、変化にあわせて住まいを選びたいですね |
Aさんは、36歳。カメラマンをしています。社会人になった22歳の時、一人暮らしをはじめました。
「カメラマンになった当初は、なかなか安定した収入が得られなくてね。安いアパートに住んでいたんですよ。それから地道に頑張って、やっとモノになってきて、カメラマンという職業で食べていけるようになったんです」とのこと。今では、多忙な日々を過ごしています。
住まいは、2DKのマンション。一人暮らしをしています。
「自宅と別に事務所も借りました。二つの家賃を払っていくことを考えると、買ってもローンを払っていけるかもしれません。でも、カメラマンはフットワークが大切。だから、アクセスのいいロケーションに住んでいたいのです。特に今は独身ですし。結婚しで子供でもできたらどこかに家を構えるかもしれませんが、今は賃貸のほうが気楽でいいですね」
Aさんのように今後結婚し家族構成の変化にあわせて、住宅も変化させていきたい場合は、やはり賃貸を選択することが自然です・・・。
サラリーマンは転勤がつらい
転勤族は賃貸を選んでいる人が多い。定住できるようになったとき、再び住まい携帯を考える |
Hさんは、幼稚園児と2歳の二人のお子さんをもつ、35歳のサラリーマン。転勤があるお仕事をしています。奥様にお話を伺いました。
「家は購入したいんですけどね。いつ転勤があるか分からないのです。ただ、子供が小学校、中学校と成長していくことを考えると、いつまで転勤生活を送っていくのか、考えてしまうことがあります。今はまだ子供が小さいので、引っ越しても抵抗はないようですが、中学生くらいになったら、引っ越したくはないと言うでしょうね。今は、少しですが会社から家賃補助も出ているので、当分は賃貸生活が続きそうです。」
「住宅を購入したら転勤が決まる」こんなジンクスがあるようですが、購入直後に転勤が決まる、つまり住宅ローンを払いながら、転勤先の賃料を支払うことは、かなり生計がきつくなります。そこで購入したばかりの住宅の売却を決断。焦って売却すると安値になり、損してしまうケースが多々あります。
転勤するかもしれない場合は、住宅購入はより慎重にしたほうがいいですね。
>>>また、購入に不安を覚えている人もいます。