部屋探し・家賃/賃貸の間取り選びのポイント

選ぶならどっち?(2) 最上階×1階(3ページ目)

建物の最上階と1階―。人気があるのは最上階ですが、誰もが最上階を選ぶとは限りません。あえて1階を選ぶ人も多いのです。そのワケは?

加藤 哲哉

執筆者:加藤 哲哉

賃貸・部屋探しガイド

「1階」をあえて借りる、その理由は?


高いところが好きという人は多いようで、人気があるのはもちろん最上階の部屋。多少家賃が高くても(その金額が許容範囲なら)、上の階から借り手が決まります。眺望、風通し、防犯、防音など、最上階ならではの魅力がたっぷり備わっているからです。

では1階がダメかと言うと、そういう訳ではありません。2階以上だと引っ越しのとき大きな家具が玄関から入らず、窓からクレーンでつり上げて搬入したため、引っ越し代が余分にかかった・・・というケースもあります。
1階を借りるとこんなにいいことがあるのです。

◎家賃が安いー金銭的メリットは長期間借りるほど大きくなる。超高層マンションになると、1階と最上階では数万円以上の家賃差が生じてくる。

◎専用庭が使えるー敷地条件が整っていると、専用庭が使えることも。家庭菜園やガーデニングが楽しめる。

◎動線がラクー小さな子供がいる家庭ならもちろんのこと、大人にとっても1階は楽。荷物が多い時、ゴミ出しなど簡単にできる。忘れ物を取りに帰るのも簡単だ。

◎最上階は暑いー建物の構造・性能にもよりますが、断熱のしっかりしていない建物の場合は天井からの熱がかなり暑くなる。

◎地震・火事にも安心―地震や火事などが起こった場合、すぐに外に逃げられる。

もちろん、1階にもデメリットはありますし、最上階のほうがいいこともたくさんありますが、1階を選んだ理由として、階下への騒音を理由にする人は多いようです。特に、小さな子供がいる家族にとっては、子供が歩く足音に常に注意を払っているのはストレスになります。




「1階なんて絶対にいや」と思うかもしれませんが、一時的に住む賃貸住宅ならそういう選択もあり。上階より家賃が3000円安ければ、年間3万6000円違ってきます。1階の魅力に目を向けてみるのもいいかもしれません。
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