一戸建て賃貸を選ぶニーズは?
一戸建て賃貸の供給は、首都圏においては圧倒的に少ないことがデータによって分かりました。では、需要も少ないのでしょうか?
賃貸経営コンサルタントの浦田健さんの著書「利回り20%をただき出す『戸建賃貸運用法』」によると、戸建て賃貸の興味がある人(今住んでいるマンションの家賃と同じくらいであれば、ぜひ住んでみたいという人)は84人に対し、興味がないのは23人。
また、戸建てに住むなら今の住まいより駅までの時間が何分程度遠くなってもいいか?との質問には、5分以内が33人、10分以内が4人、15分以内が1人、いまのままが38人、無回答が8人でした。
データの出典:浦田健著「利回り20%をただき出す『戸建賃貸運用法』 |
浦田氏の調査データでは、賃貸マンションに住んでいる人の過半数が一戸建て賃貸に興味があるということですし、賃貸一戸建ては、マンションやアパートと比較すると「庭がある、駐車場付きが多い、上下階や隣の部屋の人に気兼ねがない」などのメリットから、人気は高まっていますし、需要は旺盛です。
不動産ポータルサイト「HOME’S」で賃貸検索をする際に、一戸建てをチェックする人の割合を調査してもらいました。すると5人に1人、つまり20%の人が一戸建て賃貸を含む検索をしているという実態がわかりました。前述しましたが募集物件比率は5%未満ですから、全体の5%未満しかない一戸建て賃貸に20%の人が検索しにきているということです。
この結果も需要を供給が上回っているという事実を物語っています。
>>>なぜ、戸建賃貸の物件数は少ないの?