クラミジアの検査
女性は、インターネット等により郵送の検査ができるようですが、検体(粘液、分泌液など)の採り方が不十分ですと、正確な結果が出ないことがあります。なるべく、女性でしたら婦人科、男性は泌尿器科などで検査することをお勧めします。
クラミジアは、子宮頸管(女性)や尿道(男性)から分泌物を採取して検査する方法と、採血による方法があります。
分泌物を検査する方法は、クラミジアの菌が今いるかどうかが分かります。また、血液検査は、クラミジアに感染したかどうか、クラミジアが活動的で他の人に感染する可能性が高いかということが分かります。
その他、クラミジアのDNAがあるかどうかを調べる方法もあります。
病院では主に、分泌物と採血の二つの方法でクラミジアの確定診断をしますが、これらの方法でも100%検出できないことがあるようです。
料金は、郵送の検査ですと4,000円から5,000円程度、病院ですと医院やそこで行う検査の種類によって異なりますので、事前に確かめてみてください。
※全額自費としてあくまでも目安ですが、初診料、検査料などで、5000円以上にはなると思います。また、薬が必要になった場合は、処方せん料や薬代で2,000円~3,000円ぐらいプラスになると考えてください。
クラミジアの治療
治療は、抗生物質の服用になります。抗生物質を入手するには医師の処方せんが必要ですので、郵送検査で陽性と分かった場合には、すぐに受診してください。服用する抗生物質の種類や服用期間に関しては医師の指示に従ってください。
一般的には、クラリスロマイシン(製品名:クラリス、クラリシッドなど)、テトラサイクリン(製品名:ミノマイシンなど)、ニューキノロン系(ピリドンカルボン酸類)(製品名:クラビッド、バクシダールなど)の抗生物質を服用します。医師の指示によって薬の種類や量などが異なりますが、1~2週間飲み続けます。
※最近では、アジスロマイシン(製品名:ジスロマック)という薬の飲み方を変えた短期間の治療もありますので医師にご相談ください。
服用後は、面倒でももう一度病院で検査をして菌が消えているかどうかをきちんと確かめて下さいね。
その他の注意点
まず、性感染症を防ぐためには、性行為の挿入前(またはオーラルでの性行為前)に、『最初から』コンドームを付けてください。避妊に関してもそうですが、途中から装着しても予防効果は期待できません。もし、感染が分かった場合は、治療が終了するまで性行為は避けてください。また、性交パートナーも同時に治療するようにしてください。パートナーには話しづらいということもあるかと思いますが、どちら一方が治療をしても、また性行為で感染していつまでも治らないことがあります(パートナー間を往復してしまうことから「ピンポン感染」というようです)。
性感染症の防止のためにもコンドームを正しく使ってくださいね。
*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の薬局での会話をもとに構成したものです。相談が必要な方は、医師や薬剤師に実際にお聞きください。
【参考リンク先】
性器クラミジアとはどんな病気>(財)性の健康医学財団
性器クラミジア感染症>STD研究所
最近増えている性感染症-淋病->All About記事
最近増えている性感染症-性器ヘルペス->All About記事
お薬の基本的な飲み方>All About記事
ピルのメリットデメリット>All About記事