純石けんが肌に良い理由
界面活性剤が多く含まれる洗剤、特に一般的な洗顔フォームやシャンプーなどは、肌の皮脂や角質層の中の油分を過剰に取り除いてしまうことがあります。その油分を取り除いたところに、代わりに水分が入ることで洗った後は潤いを感じるようですが、時間をおくと油分がないので、水分の蒸発と共に逆に乾燥が増してしまうのです。一方、純石けんは、まず、石けんのアルカリ成分が肌表面の汚れた角質を溶かします。次に、皮膚についた石けんと皮膚の表面に存在するカルシウムが化学反応を起こし、「カルシウム石けん」の膜となり、皮膚表面を覆い保護するようになります。洗った後は、水分の蒸発で突っ張った感じがしますが、皮脂の取りすぎの突っ張り感とは違います。
洗ったすぐ後には、肌はカルシウム石けんの膜で保護されていますが、徐々に皮脂が分泌され、カルシウム石けんの膜は溶かされアルカリ成分も中和されていくようになります。
そのため、純石けんは、肌に過剰なダメージを与えずに安全です。
使うときのポイントとしては、泡立ててから使うようにしてくださいね。
また、洗顔の場合は、メイク落としで化粧を落としてから使ってください。
潤いが持続? 使ってみた感触は…
冒頭でお話ししましたように、私も今使っていますので、最後に使用感をご紹介します。最初は、やはり突っ張り感があったのですが、最近は、肌が「馴染んできた」という感触です。この歳で?!肌が水を異常に弾くようになりました(苦笑)
乾燥肌は昔からひどいので、今までどおり保湿のローション等は使っていますが、潤いが長時間維持されているように感じます。
顔、体だけでなく、洗髪や、使い方によっては食器や洗濯もできるようです。
もちろん、人によって使用感や効果は異なると思いますが、200円前後で購入できますので、一度試してみるのもいかがでしょうか。
※万一、肌に異常が現れましたらすぐに使用を中止して良く洗い流し、医師にご相談ください。
*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の薬局での会話をもとに構成したものです。相談が必要な方は、医師や薬剤師に実際にお聞きください。
【参考文献】
・手塚幹子,『薬剤師からみた化粧品成分』,都薬雑誌,vol28.No10,2006
【参考リンク先】
石けんの基礎知識編>石けん百科
純石けんてなに?>新米ママのおっぱい入門