Q. パソコンワークで、どうして目が疲れるのですか?
目の疲労のしくみは、まだ眼科的に解明されていないのですが、いくつかの可能性をご紹介しましょう。
A .毛様体筋の疲労説
モニター画面という目から至近距離を凝視し続けると、目のレンズを調節する筋肉が緊張し続けて疲労するからです。
近くを見る、遠くを見るという調節は、目の中のレンズである「水晶体」の厚さを変えることにより、ピント調節されて見えるようになります。
そして、目から40~50センチという近距離のモニターを凝視し続けるということは、水晶体の周囲を囲む「毛様体筋」という筋肉が収縮しつづけ、水晶体を膨張させ、光の屈折度を強めておかなければなりません。
そのような毛様体の緊張とその疲労により、疲れ目となります。さらなる目の酷使により、眼精疲労となり、充血・かすみ・眼痛、まぶたの不快感、けいれんなどを伴います。
■目が疲れるしくみとは? |
毛様体筋の疲労は、通常、適度なパソコン休憩・休止、睡眠をとることで回復できますが、過剰な酷使により、回復不能となり、様々な自覚症状が現れるのです。
A .眼の神経的疲労説
モニターという発光画面を見続けることで、その明るさが眼の神経を刺激して疲れさせる可能性があります。
大手モニターメーカー、ナナオの調査では、液晶ディスプレイの明るさ(輝度)を下げてパソコン作業を行った結果、ピント調節機能の低下が半減するという結果が報告されています。
AllAbout 関連情報
・疲れ目解消のモニター術とは?Vol.1[目の健康]
Q. 疲れ目・眼精疲労になるとどうなる?
A .目や身体に様々な自覚症状が起こります。長時間の連続的パソコン作業の後や、夕方以降のパソコン作業後にはなりやすくなります。・ 目が痛い
・ 目が乾く
・ 目が充血する
・ 目がかすむ
・ まぶたが重い
・ まぶたが痛い
・ まぶたに痙攣がある
・ 視力変化がある
・ 目の奥が痛い
・ 肩・首がこる
・ 頭痛がする
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