昆布はミネラルや食物繊維など、生活習慣病予防に役立つ成分が豊富に含まれていることが知られていますが、とろろ昆布は昆布よりも中性脂肪の上昇を抑える作用があることがわかりました。<CONTENTS>
  • とろろ昆布は、中性脂肪上昇を抑制……P.1
  • 過剰摂取にはご注意を……P.2

    とろろ昆布は、中性脂肪上昇を抑制

    とろろ昆布
    昆布をうすく削ったとろろ昆布は、血中中性脂肪の上昇を抑制する作用があります。
    加工食品メーカーのフジッコのニュースリリースによると、同社と東京海洋大大学院の矢澤一良教授との共同研究で、とろろ昆布に血中の中性脂肪値の上昇を抑える作用があることが、わかりました。研究では「蒸留水」「昆布の粉末」「とろろ昆布」をそれぞれ与えたラットの血中の中性脂肪の総量を比較した結果、「蒸留水」に比べて「昆布の粉末」は半分、「とろろ昆布」は3分の1にまで中性脂肪値の上昇が抑えられたということです。昆布には、食物繊維やミネラルなど、生活習慣病の予防・改善に役立つ成分が豊富に含まれていることは、私もまとめていますので、詳しくはそちらをご覧ください。普通の昆布でも中性脂肪値の降下作用はあるのですが、今回の実験でとろろ昆布ではより明らかな作用が認められたというのです。

    薄く削ることでより作用増強

    とろろ昆布は、昆布を酢に漬けて表面を柔らかくしてから、薄く削ったものです。昆布よりとろろ昆布の方がより効果的なのは、この「切削」という工程が入ることで、細胞が細かく切断されて中性脂肪値の上昇を抑えるとされる水溶性食物繊維が体内に取り入れやすい状態になるためだと見られています。またとろろ昆布を作るこの工程では、他の昆布の加工品と比べて、水や調味液による煮炊きはされないので、成分の流出がありません。電子顕微鏡でとろろ昆布の組織を見ると、20~30μm程度の厚さで大部分の細胞が切断・破砕され、段階的に昆布粉末について水溶性アルギンやフコイダン、ミネラル類の溶出試験を行ったところ、昆布の細胞相当の粒子サイズまでは溶出量が多くなります、それ以上細かくしても溶出量は増えないことが確かめられたそうです。詳細はフジッコ(株)のサイトへ(PDFファイル)とろろ昆布を食べる時に注意したいことは、次のページで・・・。>>