ピルの副作用
ピル服用にはリスクがあることも……。安全で快適なピル活用のために、しっかり理解しておきましょう
しかし、副作用がひどい場合や数ヶ月しても軽減しない場合は、ピルを変えたり、それ以外の原因がないかを調べる必要があります。違和感を感じたら、まずピルを処方してもらった担当医に相談するようにしてください。
副作用の有無は体質によって異なりますが、2シート分続けても合わないと感じたら、他の種類のピルを処方してもらったほうがよいです。3種類目でやっと自分に合うピルに出会えたという患者さんもいます。
また、避妊効果が高いからといって、ピルだけに頼るのは危険。最近では10~20代前半の人工中絶だけでなく、クラミジアやヒトパピローマウイルスなどの性感染症が増加しています。ピルには性感染症の予防効果は一切ないので、性感染症予防のためにもコンドームを性器挿入行為の前から着用するようにしましょう。
ピルを飲んではいけない人
次の項目に当てはまる人は、基本的にはピルを服用することができません。血管が詰まる血栓症の副作用リスクが高まったり、すでに追っている疾患を悪化させる恐れがあるためです。医師に相談した上で、服用できるかどうかを判断してもらう必要があります。- 35歳以上で1日15本以上タバコを喫う人
- 血栓性静脈炎、肝塞栓、またはその既住のある人
- 乳癌、子宮体癌、子宮頸癌、子宮筋腫 または疑いがある人
- 脳血管、心血管系の異常のある人
- 肝機能障害がある人
- 高血圧、血栓症、心筋梗塞にかかったことがある、またその疑いがある人
- 糖尿病、高脂血症の人
- 妊娠(または、その可能性)、授乳中の人
- 最近手術をした、また手術の予定のある人
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