まずはアレルギーや免疫のお話に必ず登場する、細胞やタンパク質の名前について説明します。一度に全てを覚える必要はありませんが、大体の働きを一度理解しておくと便利です。

■アレルゲン
ダニは主なアレルゲン

アレルギーを起こす原因物質のことです。主にタンパク質であることが多いです。花粉症の場合は、スギ花粉やブタクサ花粉。ソバアレルギーの場合はソバ、エビアレルギーの場合エビ・カニと、アレルギーによって、様々なアレルゲンがあります。

■白血球
血液中にある細胞。体内に侵入する病原体、主に細菌やウイルス、カビなどを攻撃して、体を守ってくれます。好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球など、様々な種類があります。

・好中球
白血球の一種。主に、細菌を攻撃する役割を持ちます。

・好酸球
白血球の一種。主に、寄生虫やアレルゲンを攻撃する役割を持ちます。白血球の中で、アレルギー疾患があると数が増えます。

・好塩基球
白血球の一種。主に、アレルゲンを攻撃する役割を持ちます。後述の肥満細胞と似ています。

■リンパ球
リンパ球は大きく、3種類に分かれます。抗体を産生するBリンパ球、細菌やウイルスに直接対抗したり免疫を調整するTリンパ球、癌などの細胞を殺すNK細胞に分かれます。抗体などによる液性免疫(細胞以外が関わる免疫)に関わるのがBリンパ球がメインで、白血球による細胞での細胞性免疫(細胞の関わる免疫)に関わるのがTリンパ球がメインです。

・T細胞
T細胞

 ヘルパーT細胞
  B細胞が抗体を作るのを助ける細胞
 1型ヘルパーTリンパ球(Th1):Bリンパ球のIgEを抑えるように助けます
 2型ヘルパーTリンパ球(Th2):Bリンパ球のIgEを作るように助けます


 
・B細胞
抗体を産生するB細胞

免疫に関係する抗体、IgG、IgEなどを作るリンパ球。



■肥満細胞
化学物質を放出する肥満細胞
白血球の仲間。アレルゲンとIgEが肥満細胞にくっ付くと、ヒスタミンなどの化学物質を放出してしまいます。これによって様々なアレルギー症状が起きます。


■IgE(抗体)
抗体
免疫に関わるたん白質。「抗体」ともいわれています。アレルギーを起こす原因物質に対抗するために体の中で作られています。アトピーやアレルギーの病気で数が増えます。


■IgG(抗体)
免疫に関わるたん白質。抗体ともいわれています。主に病原体に対して反応します。膠原病などでは数が多くなります。

■抗核抗体(抗体)
免疫に関わるたん白質の中で、自分の細胞の核に反応する抗体です。

■サイトカイン
白血球、リンパ球を増やしたり、活動を強くしたり、抑えたりするタンパク質です。

■ヒスタミン
肥満細胞から放出される化学物質の代表格。かゆみを起こしたり、鼻水を起こしたり、くしゃみを起こしたりする作用がある化学物質です。皮膚ではじんましんを起こします。

■ロイコトリエン
様々な細胞から放出される化学物質で、気管支を狭くしたりする作用があります。

以上の用語を大体理解したら、アレルギーの仕組みを説明しましょう。
   ⇒ 2.アレルギーのメカニズム>>


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